フランスのシルバー〜その魅力〜

西洋アンティークの銀製品といえば、ほとんど人がまずイギリスの銀製品を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。確かに歴史も古く、イギリスの銀製品は世界をリードする存在です。そのイギリスとは一味違った銀製品を製造しているのがフランスです。そもそも純度が異なります。イギリスではいわゆるスターリングシルバーと呼ばれる純度0.925のシルバーが一般的です。一方、フランスでは2段階あり、0.950と0.800になります(イギリスでも一時期ブリタニアシルバーとよばれる0.958,4のシルバーを使用していました)。銀の純度は国によって異なっておりました。なぜ100%銀ではないのかというと、銀はとても柔らかいため使用には向かないのです。なので、銅などを混ぜるのが一般的です。

では、フランスの銀製品の特徴は何なのでしょうか。イギリスの銀製品がしっかりと、かっちりとした製品なのに比べ、フランスは柔らかみのある華奢で繊細さのある製品が目立ちます。デザインにも自由さがみられ、装飾も細かいです。また、イギリスのシルバーの輝きに比べ鈍さがあります。そして、磨かずにいるとイギリスの銀製品とは違う独特の黒ずみがみられます。この黒ずみも味のある美しさをもっています。


 ホールマークはイギリスのように年代ごとには付けられませんので、イギリスのように年代を正確に特定するのは困難です。代表的なホールマークはミネルヴァのデザインをしたホールマークで長く使用されています。通常、ミネルヴァなど銀を証明する刻印と工房のマークの2種類が刻印されます。


フランスシルバー

上の写真は全てフランスのシルバーです。


1 - 1800年代初頭のものです。この時代は装飾がなく、シンプルなデザインのものが多いです。手前のほうにはヴェルメイユと呼ばれる金メッキが施されています。まだこの時代はミネルヴァのホールマークが使われていませんでした。


2 - 優れた銀細工による作品。このような細やかさはフランスシルバーの特徴。


3 - 純銀製のカップ&ソーサー。フランスで特に多くみられます。デザインが非常に豊富であり、当店でも力を入れて集めています。銀製のため熱いものを入れると取っ手がすぐ熱くなってしまうため、熱いものを飲むのには適さないです。


4 - アール・ヌーヴォー期のモカスプーン。従来のスプーンにはないデザインです。アール・ヌーヴォー期にはこのうよなデザイン性の高い製品が多く生まれ、日本でも人気があります。


当店のフランス銀製品の商品ページへ


フランス銀製品ホールマークについて


フランス銀製品工房について


ミニ・コラム一覧へ

ジャンル別

発送日カレンダー

2020年7月
1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031
赤色は発送お休みです。