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17世紀から18世紀半ばに流行した黒エナメル(シュヴァルツロット,Schwarzlot)で描かれたグラスです。ザクセンの特徴的なデザインのカットガラスに手彩により描かれております。茶色みがかった黒色で、独特なデザインで描かれております。刀を持つ騎士の絵は東洋的な雰囲気を持っています。またさまざまな動物が描かれております。シュヴァルツロットはドイツでは当時人気があったデザインで、マイセンやデュ・パキエ磁器などにも当時多くみられます。
ガラスは装飾気泡を入れたドイツらしいデザインで、カットもザクセンらしい見事なカットです。そして何よりグラスの透明度が非常に高く、当時でも通常のカリガラス(チョークガラス)ではなく、高級ガラスだったクリスタルガラスと推察されます(当時、中央ヨーロッパでは主に3種のガラスが製造されていました)。
写真ではシュヴァルツロットは真っ黒に見えますが、実物は茶色みがかった黒です。
このようなシュヴァルツロットの作品は19世紀末になって、ロブマイヤーやヨーゼフ・レンハールトなどによってリバイバル品が製造されました。こちらは18世紀のオリジナルのグラスです。
| 年代/PERIOD | 1700年代半ば | 
|---|---|
| 刻印 /MARK | - | 
| 状態/CONDITION | 良好 | 
| サイズ/SIZE | 高さ 23.7cm |