KPMベルリンのアンティーク・カップ&ソーサーです。
1817年〜1823年頃のKPMです。1800年初頭のKPMらしい花のボーダー装飾のお品で、薔薇が描かれております。花絵はシンプルですが、丁寧に描かれ、特に葉の描き方、色使いはKPMの得意とするところです(もちろんすべて手彩となります)。
ソーサーの裏側には焼成時の黒点を隠すための絵付けもされている面白さがあります。
形状モデルは「Conische Form」、ハンドルは「Campanischem Henkel」です。
KPMによる絵付けです(この時代絵付けの示すオーブのマークは使用されません)。
【KPMベルリン / ベルリン王立製磁所】
1763年、プロイセン国王フリードリヒ大王によりベルリンに設立(Wilhelm Caspar Wegelyとその後継者Johann Ernst Gotzkowskyの工場を買収)。当時流行していたロココのデザインを取り入れ、王室に多く収めた。1855年に最初の販売店をオープン。アール・ヌーヴォー(ユーゲントシュティール)の時代にはTheo Schmuz-Baudissを芸術部門の責任者とし、それまでの歴史主義的製品から新しいスタイルへと変わり、高い評価を得た。運営が変わりつつも現在まで続く。
年代/PERIOD | 1817年〜1823年頃 |
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刻印 /MARK | 焼成印(笏)、陰刻マーク、絵付け印(上記期間に使用)、ペインターサインあり |
状態/CONDITION | 良好 |
サイズ/SIZE | カップ 直径7.5cm 高さ 7cm(いずれもハンドル含まず) ソーサー 直径 13.5cm |