ディール&ゲラール:海上の嵐を描いた花瓶
代表作品海上の嵐を描いた花瓶ディール&ゲラール制作年代:ca. 1797–98絵付けはジャン=バティスト・コストによる可能性があるとされています。The Metropolitan Museum of Art
作品番号:2014.68.1
Wrightsman Fund, 2014
Public Domain / CC0 · 所蔵品記録

ボンディ通り(Rue de Bondy)にあった工房。1781年にクリストフ・ディール(Christophe Dihl)とゲラール(Guérhard)によって開窯。1784年に色絵の生産を許可された窯の1つ。アングレーム公爵の庇護を受け「アングレーム公爵の工房(Duc d’Angouleme)」と称したが、革命によりその後援はなくなった。王政復古期も活動的であった。

詳しい解説

ディールとゲラールの製品は、古典的な器形に花や鳥を広く描き、花綱や曲線の文様を組み合わせた華やかな装飾で紹介されています。枝に止まる鳥や自然の花の描写は、細部まで丁寧に仕上げられ、金彩を伴う例もあります。書籍は生産量の大きさよりも、器形と装飾を一体として整えた完成度を評価しています。

印には大文字や筆記体の「Dihl」、「Guerhard et Dihl à Paris」、アングレーム公の工房を意味する長い文言、王冠を添えたゲラールの頭文字などがあります。二人の名が並ぶもの、片方だけを記すもの、保護者の名を大きく示すものがあるため、一つの銘だけを見て別工房と考える必要はありません。署名の省略形や綴りの違いも含め、器の作りと装飾とともに確認します。

詳しい解説の出典
  • Geneviève Le Duc et Henri Curtil『Marques et signatures de la porcelaine française』、Éditions Charles Massin、印刷99–100頁