1821年頃に工房を設立しChapelle Filsとして活動していたシャペル(Chapelle)と、1827年から陶磁器やガラスを販売していたメイヤール夫人(Madame Maillard)が1840年頃に提携したパリの工房。シャペルは1830年代にジャコブ・プティ(Jacob Petit)の協力を得て博覧会で高い評価を得ていた工房で、25人~30人ほどの技術者を雇っていた。白磁の販売もしていたが、工房は絵付け専門の工房として活動していたとされている。1844年のパリ産業博覧会で賞を受賞するなどし、1850年まで協力関係は続いた(1850年代も続いたとの説もあり)。
詳しい解説
書籍のイタリアン大通りの項目には、「Chapelle」、メイヤールの名と組み合わせた署名、通り名や番地を含む印が掲載されています。これは作品に残る銘の例を示すものですが、その図版だけでは提携の時期、工房の規模、白磁の供給元まで確定できません。
この工房の作品を比較するときは、シャペル単独の名か連名か、住所や博覧会に関わる文言があるかを省略せず読むことが役立ちます。製造と絵付け、販売を区別し、銘の形だけから経営史を組み立てないことが大切です。
詳しい解説の出典
- Geneviève Le Duc et Henri Curtil『Marques et signatures de la porcelaine française』、Éditions Charles Massin、印刷113–114頁