イギリス、ロイヤル・ウースター(Royal Worcester)のデミタスカップ&ソーサー。
ウースターの代表作品ともいえるペインテッド・フルーツのお品です。まるで絵画のような果実の静物画を全体に描き、何度も焼成をするため、奥深い美しさのある絵に仕上がります。内側は金彩で装飾されております。
絵付け師はHorace Priceです(カップとソーサー、ともに同じ絵付師です)。1898年に生まれ、1912年にロイヤル・ウースターに入社。フルーツ・ペインターとして名をあげるも、第一次世界大戦で指を失いました。しかし、その後も制作をつづけ、見習い絵付師の監督にもなりました。1965年死去。
パターンナンバーW9535、デミタスサイズ(モカ用)です。
【ロイヤル・ウースター / Royal Worcester】
1751年創業の磁器メーカー。医師のジョン・ウォール(John Wall)とウィリアム・デイヴィス(William Davis)によって設立される。1783年にトーマス・フライト(thomas Flight)によって買収、1786年にはチェンバレン(Chamberlain)が独立、1789年にはロイヤルの称号を得る。1793年にマーティン・バー(Martin barr)が加わる。1840年、独立していたチェンバレンによって買収される。1852年にW.H.カー(Kerr)とR.W.Binns(ビンズ)によってチェンバレンが買収され、1862年ロイヤル・ウースター(Worcester Royal POrcelain Company Limited)と名称を変更する。1878年パリ万博にて金賞を受賞、その後もグレンジャーなどの工房を合併し成長していった。 常に優れた製品を製造し続け、ジャポニスム期には強い影響を受けた。
参考文献 Bibliography
『Hand painted Royal Worcester Porcelain The Golden Years』(Peter Marsh & Craig Smith、2005)
『Royal Worcester Porcelain from 1862 to the Present Day』(Henry Sandon,1973)
年代/PERIOD | 1935年 |
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刻印 /MARK | 1935年の窯印、ペインターサイン |
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状態/CONDITION | 良好(貫入なし、多少スレあり)
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サイズ/SIZE | カップ 直径 5.2cm 高さ 4.2cm ソーサー 直径 7.2cm |
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英国ロイヤル・ウースターのカップ&ソーサー。艶やかで奥深さのある尽くしい絵付けです。
1935年製。ウースターのボーンチャイナは貫入が入ることが非常に多いですが、こちらはございません。