出典:メトロポリタン美術館

コーヒー&ティーサービス 1855年~1861年 
セーヴルのシノワシリーズ。Hyacinthe Régnierによってデザインされた(シノワシリーズはその後も製造し、セーヴルを代表するシリーズとして知られている)。

出典:メトロポリタン美術館

アコーディオン Alexandre Pere & Fils 1850年~1855年

中国七宝に影響されたエナメル装飾のアコーディオン

バロックの時代に流行した表現としてアレゴリー(寓意)がある。これは比喩的な表現、主に神話を用い、見えない秩序や運命といった捉えにくい概念を目に見える形で表現している。そのため自己表現だけでなく、教材などにも用いられた。特にガラスや磁器では寓意表現は定番の主題であった。

出典:『Le magasin pittoresque Juillet 1855』

1855年に出品された磁器製の花瓶。

ルネサンスやゴシックなどリバイバルの要素が多い。

出典:メトロポリタン美術館


プレート  1866年~1875年
フェリックス・ブラックモンがデザインし、ウジェーヌ・ルソーが協力しLebuf et Millietで製造されたファイアンスのプレート。ブラックモンはジャポニスムを広めた重要人物である。日本らしい余白を生かした自然的な表現を取り入れている。

東洋の白磁への憧れは長きにわたりあったが、開発の研究はされたが成功にまでは至らなかった。ヨーロッパで主流として製造されいたのは陶器であった。オランダのデルフト窯、フランスのムスティエ窯など

産業革命後、工業生産への移行は進んでいった。ナポレオン3世はサン・シモン主義に傾倒しており工業生産化を進めた。その代表例が、クリストフルによるシルバープレート(電気メッキ技術による銀メッキ)の製品である。ナポレオン3世は1852年皇帝となった後、クリストフルに4000ピースのサービスを発注しました。これは銀無垢ではなく、シルバープレートで作らせました(クリストフルは電気メッキ技術を英国エルキントン社から取得)。そしてそのサービスが1855年のパリ万博に並べられ、世界に誇示した。結果としてクリストフルはトップの賞であるGrande Medaille D’Honneurを受賞し、シルバープレートが一般化していくととなった。

出典:当店販売品

ナポレオン3世の公式サーヴィスより、クリストフルのシルバープレートによる大皿。

ナポレオン3世期は、中世リバイバルの影響や東洋の影響など非常に多国的なデザインが多く、また第二帝政だけあって帝政様式も交わり、他の国とは違うフランスらしさが感じられる品物が目立つ。

【参考文献】