ダイソンペリンズ美術館旧蔵品

イギリス、チェンバレン・ウースターのプレート。

注文により第11代ウィリアム・ウォード男爵(1815年~1885年)の紋章が描かれたプレートです。ブルーと金彩を中心に美しい絵付けで大きく紋章が描かれています。このプレートにはコレクションラベルが残されており、ダイソン・ペリンズ博物館(現ロイヤル・ウースター博物館)の所蔵品であったことがわかります。古い資料を調べてみると、1882年に出版された『Catalogue of a collection of worcrester porcelain in the museum at the Royal porcelain works』(ロイヤルウースター美術館のウースター磁器コレクションカタログ)のチェンバレン項目1403に、このプレートの記述(「Plate(9inches), mat blue band, rich gold border ; arms of Baron Ward in centre」)があり、少なくとも1880年代には所蔵していたことがわかります。その後、1891年にウースター工場長となり、ウースター市長にもなったダイソン・ペリンズがウースターを買収し、1927年にウースター社のコレクションを£15000で購入しました。そして、ダイソン・ペリンズ博物館となり所蔵後、売却され、ERIC DAREという人物により保有されたのち、クリスティーズに出品されたものと推察されます。

紋章主のウィリアム・ウォードは1835年より男爵となり、その後初代ダドリー伯爵となっております(このプレートは男爵のころです)。

【チェンバレン・ウースター / Chamberlains Worcester】

ウースター初期(Dr.ウォール期)から絵付け師として働いていたロバート・チェンバレン(Robert Chamberlain)が1783年に独立して始まる。当初はウースターその後カーフレイから素地を仕入れて絵付けして販売をし,その後は自社で素地の製造も始めた。優れた技術で成長を続け、高い評価を得ていった。1802年にはネルソン提督と愛人ハミルトンが工場を訪れ、注文している。1840年代に本家のウースター(フライト、バー&バー)と協力し、吸収した。のちにロイヤル・ウースターとなり、現代へと続く。

参考文献&来歴 / Bibliography & Provenance

・『Catalogue of a collection of worcrester porcelain in the museum at the Royal porcelain works』(1882年,Binns)所載。

・ダイソン・ペリンズ博物館旧蔵(ラベルあり)

・クリスティーズ・オークション出品歴(Eric Dareコレクション,1995年)(ラベルあり)

・EUROPIAN HERALDY(https://europeanheraldry.org/united-kingdom/families/families-s/house-sutton-dudley-and-ward/)