1829年、ピエール・ペトリ(Pierre Pétry)がマルク・シュルシェールからヴィエルゾンの工場を購入。1845年、息子のアドルフ・アッシュ(Adolphe Hache)が引き継ぎ、義理の弟レオン・ぺパン= ルアルール(Léon Pépin-Lehalleur)と経営をしていく。アッシュ&ぺパン=ルアルールは急成長し、1850年代には6つの窯を持ち、フランス磁器の代表とまで言われました。1934年閉鎖、会社はピリヴィッツに引き継がれた。
詳しい解説
アッシュ&ペパン=ルアルールは、ベリー地方のヴィエルゾンで硬質磁器の製造を大規模に展開した製陶所です。本書はこの地方を、多様な製品と良質な仕上げによって発展した磁器産地として紹介しています。個別の工場史と、ヴィエルゾン全体の発展を分けて読むと、同社の位置づけが分かりやすくなります。
一八七八年パリ万国博覧会の政府審査報告は、同社が高級品、食卓用、飲食店用の器に加え、電信用の絶縁体や火に耐える磁器を、用途ごとに異なる素地で製造したと説明しています。原料調製では混入した鉄を電磁装置で取り除き、成形にはフォール(Faure)式機械、鋳込み、型成形を採用していました。
同報告は、白磁・ターコイズ色・金彩を組み合わせた卓上装飾、さまざまな色帯を持つカップ、釉下の高温焼成色で装飾した花瓶も紹介しています。日常食器と技術製品、装飾性の高い作品を並行して作る点に、この製陶所の特徴が見られます。
詳しい解説の出典
- Geneviève Le Duc et Henri Curtil『Marques et signatures de la porcelaine française』、Éditions Charles Massin、印刷92、93頁
- Cnam 電子図書館 Cnum|Exposition universelle internationale de 1878 à Paris. Rapports du jury international, groupe III classe 20、印刷pp.46、139–140(同時代の政府審査報告)