
作品番号:1982.60.180a, b, .181
The Jack and Belle Linsky Collection, 1982
Public Domain / CC0 · 所蔵品記録

セーブル
↑1785年のカップ&ソーサー(メトロポリタン美術館所蔵品)
1740年、デュボワ兄弟によりヴァンサンヌ窯が開かれる。これがセーヴル窯の前身である。1745年には「ザクセンと日本風」磁器製造の独占権を得る。1756年にポンパドール夫人の庇護の下、セーヴルへと移転した。もともとはマイセンを参考にしたが、一流の技8術者たちにより瞬く間にヨーロッパでも随一の磁器ブランドとなった。ラピスラズリの色合いを再現した独特なブルーの色合いは他の追随を許さないほど美しいものである。18世紀のころは軟質磁器がほとんどであったが、1768年、リモージュにてカオリン発見、硬質磁器の製造に成功し、次第に硬質磁器へと移行された。ブロンニャールの時代には帝政様式の特に優れた製品を遺した。現在でも国家のために優れた作品を製造している。
セーヴルは大変高価なものであり、そのため偽物も多く造られてきた。出来の悪いものが多いが、中にはかなり優れた偽物もある。また、セーヴル自体が多種多様なマークを使用していたため、18世紀のものにおける真贋の判断はプロでもかなり難しいものである。
窯印と年代
【窯印例】セーブルマーク

1792年、ルフェーブル夫人注文品のセーヴルより。
セーヴルでは年代がわかる刻印が現代までほとんどの時代で使用されてきた。こちらは1792年製のマークで「PP」が1792年を表すデイトコード。絵付師サインはLouis-Gabriel Chulot(1755-1800)のもの。18世紀のサインは基本的に上絵付で描かれる(例外あり)。絵付師のサインも非常に多様で、照らし合わせる必要がある。
18世紀の年代別コード
| コード | 年代 |
|---|---|
| A | 1753-1754 |
| B | 1754-1755 |
| C | 1755-1756 |
| D | 1756-1757 |
| E | 1757-1758 |
| F | 1758-1759 |
| G | 1759-1760 |
| H | 1760 |
| I | 1761 |
| J | 1762 |
| K | 1763 |
| L | 1764 |
| M | 1765 |
| N | 1766 |
| O | 1767 |
| P | 1768 |
| Q | 1769 |
| R | 1770 |
| S | 1771 |
| T | 1772 |
| U | 1773 |
| V | 1774 |
| X | 1775 |
| Y | 1776 |
| Z | 1777 |
| AA | 1778 |
| BB | 1779 |
| CC | 1780 |
| DD | 1781 |
| EE | 1782 |
| FF | 1783 |
| GG | 1784 |
| HH | 1785 |
| II,JJ | 1786 |
| KK | 1787 |
| LL | 1788 |
| MM | 1789 |
| NN | 1790 |
| OO | 1791 |
| PP | 1792 |
| 1793 | |
| RR | 1794 |
| SS | 1795 |
| TT | 1796 |
セーヴル←焼成年度が1880年、装飾年度が1881年のマーク。焼成と装飾は別で行われるため、マークは2つ別々に付けられる。セーヴルは素地だけや金彩のみの単純な装飾だけで出回るものもあるので、装飾だけがオリジナルではないものも多い。