1810年頃、モーリス・アンドレ(Maurice Andre)による絵付け工房。
詳しい解説
アンドレの工房は、ノートルダム=ド=ナザレト通りで活動し、近くのメレー通りにも仕事場を移した絵付けの事業として紹介されています。書籍で具体的に挙げられるのは金彩を施した皿で、注文に応じた磁器を少量制作していたと説明されています。大量生産の規模よりも、個々の注文品と署名から工房の姿をたどる例です。
署名には「André fabricant de porcelaine」と、ノートルダム=ド=ナザレト通りの住所・番地を含む長い文言があります。「磁器製造者」という表現があっても、この項目では絵付け工房としての仕事を区別して読む必要があります。名前だけを取り出すと同名の人との区別が難しくなるため、住所を含めて記録し、器の金彩や彩色、素地の特徴も一緒に確認すると、作品を比較する手がかりになります。
詳しい解説の出典
- Geneviève Le Duc et Henri Curtil『Marques et signatures de la porcelaine française』、Éditions Charles Massin、印刷115頁