1785年設立のオノレ(Honore)窯で、フランソワ・モリス・オノレ(Francois Mourice Honore)の息子として1812年に経営参画する。1816年からナポレオンも購入しジョゼフィーヌがかつて庇護していたダコティ窯のピエール=ルイ・ダゴティ(Pierre Louis Dagoty)と資本提携をする。1820年に資本提携を解消したのちも手腕を発揮し、工房を発展させた。1855年死去、工場は息子が引き継いだ。
詳しい解説
オノレに関係する磁器の装飾には、一般的な花や人物の色絵に加え、浮き彫り、メダイヨン、大理石を模した表面などが紹介されています。皿、カップ、ポット、トレー、台付きの器、人物像といった多様な製品があり、平らな面に描く装飾と器形の凹凸を使う装飾を組み合わせていたことが分かります。
書籍は、白磁を地方で作り、パリで絵付けする工程の分担も説明しています。印には「E. Honoré」、「Ed. Honoré」、パリの住所や地方の製造所を記したもの、ダゴティとの連名、以前の社名を知らせる長い銘文があります。単独名、連名、旧社名の記載を読み分けると、製造と装飾、販売の関係が見えてきます。ただし、署名の種類だけを順に並べて活動年代を決めることはできず、個々の作品の記録と照らし合わせる必要があります。
詳しい解説の出典
- Geneviève Le Duc et Henri Curtil『Marques et signatures de la porcelaine française』、Éditions Charles Massin、印刷124–126頁