ラ・クルティーユ/ロクレ:カップ&ソーサー
代表作品カップ&ソーサーラ・クルティーユ/ロクレ制作年代:ca. 1775The Metropolitan Museum of Art
作品番号:02.6.90, .91
Gift of Alfred Duane Pell, 1902
Public Domain / CC0 · 所蔵品記録

1772年、ジャン=バティスト・ロクレがパリのラ・クルティーユ、フォンテーヌ=オ=ロワ通りに設立した硬質磁器工房。ヘーヒストで原型師を務めたローラン・ルシンガーを責任者に迎え、1773年7月14日に交差する2本の矢の窯印を登録した。1787年にロクレからルシンガーへ経営が移り、1800年にはフランソワ・プイヤが単独所有者となって息子たちに譲渡した。大英博物館の工房記録では、1817年からベリー公の庇護を受け、1820年に生産を終えたとされる。青や多色の絵付け、金彩を施した食器・化粧用器のほか、寓意像や肖像の磁器像も製作した。

出典

詳しい解説

ロクレの磁器は、白さと透光性のある素地、薄く施された釉薬、軽やかに描かれた装飾が特徴として挙げられます。花や曲線の文様を鮮やかな色で表し、金彩を厚く置いて装飾を際立たせる例もあります。書籍は、硬質磁器でありながら繊細な素地の印象を持つことと、器形と彩色の両方を丁寧に整えた製品を評価しています。

交差する二本の矢や松明は重要な印ですが、形には複数の変化があります。書籍は先端が下を向く例をロクレの工房に結び付け、先端が上を向くロケット通りのヴァンサン・デュボワの印と比較するよう促しています。単に「交差した二本」という形だけで判断せず、先端と羽根の向き、添えられた文字、色、器の素地や装飾を確認することが、似た印の混同を避ける助けになります。

詳しい解説の出典
  • Geneviève Le Duc et Henri Curtil『Marques et signatures de la porcelaine française』、Éditions Charles Massin、印刷111–113、121–122頁