William Guerin
1891年~

詳しい解説
ウィリアム・ゲランの仕事は食器にとどまらず、都市の建築装飾にも及びました。フランス文化省の産業遺産記録によれば、ゲラン社はリモージュ中央市場のフリーズを構成する磁器パネルと、市庁舎の噴水を飾る磁器パネルを制作しています。磁器を日用品と装飾材料の双方に用いた製陶所として、その活動の幅がうかがえます。
工場には製造と絵付けのための設備があり、焼成炉の増設や動力の導入によって生産を拡大しました。同記録は、のちにプイヤの工場を取得し、さらにバウォ&ドターの傘下でGuérin Pouyat Eliteという社名になった経緯も記しています。複数の製陶所や装飾工房が一つの事業へまとまる、リモージュの産業史を示す例です。
そのため、ゲラン名を伴う器は、社名の表記と併記された印を確かめて読む必要があります。ここに掲載する窯印の使用期間や装飾担当の範囲は、工場の取得・合併の時期と分けて確認する必要があります。