シャルル・アレー(Charles Halley)によって設立。その成り立ちは不明な点が多いが、1793年にはモンマルトル大通りにて陶芸家として記録があり、もともとカーンの工場長をしていたとされる。1811年、その後、陶磁器などの小売店「Au bon pere de famille」をヌーヴ・サン=トゥスタッシュ通りで経営していたたルボン(Lebon)がアレーの娘と結婚し、提携する。ナポレオン政権が終わり復古王政期になると、アルトワ伯爵(のちの国王シャルル10世)に庇護され、その名を冠した窯印も使用した。セーヴル国立陶磁器美術館に残された資料では「Manifacture de porcelaine de SAR Monsieur, frere du Roi」とある。1822年にその記録は途絶えている。
詳しい解説
アレとルボン=アレの磁器は、絵付け工房の製品として、カップ、皿、小さな花瓶が紹介されています。装飾には帝政様式の文様、鳥、花を使うものがあり、比較的端正な器形に彩色や金彩を加えています。書籍は生産量の大きさよりも、残された作品の仕上げを評価しており、署名のある器を通じて工房の仕事をたどっています。
印には「Halley」、「Lebon-Halley à Paris」などの署名が掲載され、赤で記したものと金で記したものがあると説明されています。同じモンマルトル地区では別の絵付け師も活動していたため、通り名だけではこの工房に結び付けられません。連名の有無、文字の色、署名の綴りを読み、鳥や花の描写、金彩、器形を一緒に比べることで、近隣の絵付け工房との違いを確かめやすくなります。
詳しい解説の出典
- Geneviève Le Duc et Henri Curtil『Marques et signatures de la porcelaine française』、Éditions Charles Massin、印刷114–115頁