LIMOUSINE
1905頃~1930年代

装飾のないものには赤のマークはつかない。
フランス文化省の産業遺産記録では、ジビュス&ルドンの磁器工場は1902年にラ・ポルスレーヌ・リムジーヌとなったとされる。同記録は、この工場に原料を供給したカオリン調製施設が、のちに工場への電力供給を担った経緯も記している。
詳しい解説
ラ・ポルスレーヌ・リムジーヌの背景には、前身のジビュス&ルドンが築いた製造設備と原料供給の仕組みがあります。フランス文化省は、前身企業が高級磁器の制作によって成長し、カソー地区へ移ったことを記しています。後の社名だけを見るよりも、工場の継承を合わせて捉えると、この事業の成り立ちが分かります。
原料を調製したムーラン・デュ・プドリエには、カオリンの粉砕設備と水力設備が置かれていました。その施設が原料供給から発電へ役割を変え、磁器工場への送電を担った経緯は、器の外観だけからは見えない製造基盤を伝えています。白磁や絵付けを支えた素材の準備、動力、生産設備まで含めて、リモージュの工場を読むための一例です。