ロカイユの形態模式図
形を比較するための模式図/史料の複製ではありません

貝・岩・泡などを思わせる、不規則で曲線的な装飾形。ロココを特徴付ける要素です。

見分け方

C字・S字の曲線、波打つ輪郭、貝の稜線のような筋。実際の貝に忠実とは限りません。

意味と歴史

ブレーメン大学の研究は貝・樹皮・岩・泡のような多様な形を指摘しています。V&Aは18世紀のロココを非対称曲線と自然形の装飾として解説します。

鑑賞・記述の手掛かり

器の縁や把手では、単独の貝殻文か、曲線が周囲へ溶け込むロカイユかを見ます。左右の差も観察点です。

混同しやすい点

ロカイユは装飾要素、ロココはより広い様式の呼び名です。一つの貝形で年代は確定できません。

出典・参照箇所

出典確認:2026年9月20日。鑑賞・記述の手掛かりは、資料に基づく本辞典の編集上の助言です。

原典を読む:貝殻の形から比較する

Meyer図版59は自然の貝と装飾された貝を比較する資料です。放射する筋を保つ対称的な貝と、周囲へ曲線が伸びる構成を見比べ、貝という素材の形と装飾様式の名称を分けて考えます。

A HANDBOOK OF ORNAMENT · 原典図版

The Shell:Meyer原典 図版59
The Shell
原典のページ全体。複数の図例を含みます。本文の図版番号と各図の番号を照合してください。
Franz Sales Meyer, A Handbook of Ornament, Fourth American Edition(年記なし/目録 [1892?]), 図版59。University of California Libraries/Internet Archive。Public Domain。
原本で拡大する · 権利表示

この図版はロカイユ全体の定義ではなく貝殻の比較資料です。貝があるという理由だけでロココ期と断定することはできません。

原典解説の確認:2026年9月23日。歴史的な図案集の記述と、本辞典の鑑賞上の助言を分けて紹介しています。