王室御用達~選ばれし資格~
御用達(ごようたし、ごようたつ)とは?
宮中や王室など公権力へ物品を納めることを指し、その制度は国によってまちまちです。日本の江戸時代においては幕府や大名、公家などへ納める商人は特権を与えられ、利権の付与や商人でありながら苗字・帯刀が許されました。明治以降、大日本国憲法下でも厳しい選定がありましたが、現在では宮内庁御用達は宮内庁が購入、または献上として納品しているものを指すという少しあいまいな形となっています。王室や皇帝など国や時代によってその形はちがいます。
イギリスにおける王室御用達(Royal Warrant)
欧米における王室御用達として一番メジャーな国はおそらくイギリスではないかと思います。イギリスでは現在でも許可製でありますが、許可を受けた企業や個人は800ほどもあります。そのため、日本でも身近に感じられるものも多く、人気が高いです。例えば、衣類のバーバリーや車のジャガーなど有名ブランドはたいてい王室御用達であることが多いです。アンティークに関係するものでいえば、陶磁器のウェッジウッドやロイヤルウースター、スポードなど、銀器のマッピン&ウェッブなどが有名です。また、宝飾品でみてみると、英国の歴代の王が使用する王冠などを制作したクラウンジュエラーという非常に格式高いポジションもあります。1843年にヴィクトリア女王から指定されたガラード(Garrard)は2007年までクラウンジュエラーとしてその地位を保ちました。
また、実際に王室が注文した品々は現在も残されており、意外と身近なものがあったりもしますので、是非探してみてください。
イギリスでのロイヤルワラント保持者は現在、ホームページにて公表されています。Royal Warrant Holders Association

ガラードのロゴ。”by appointment to~”は「~御用達」、”H.M.THE QUEEN”は「女王陛下」の意。クラウンジュエラー(CROWN JEWELLERS)も名乗っている。
その他ヨーロッパにおける御用達
ヨーロッパには多くの国があり、それぞれに御用達とされているものがあります。有名なブランドはたいていどこかの国の御用達であることが多いです。例えばカルティエなどはフランスなど16か国で王室御用達とされており、ショーメなどはナポレオンの御用達でした。
また、ドイツ系やフランスなどは帝国時代もあり、その場合はロイヤルではございませんので、ご注意ください。