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アンティーク用語集(制作中)


アンティークや骨董で使用されるかんたんな用語集です。


  • アール・デコ  art deco

    1920年代から1930年代に流行した芸術様式である。アール・ヌーヴォーの曲線美に対してアール・デコは幾何学的なデザインを特徴としており、その表現方法は多様である。1925年のパリ万国装飾美術博覧会の略称がアール・デコ博と呼ばれ、アール・デコの名前の語源となった。自然を意識したアール・ヌーヴォーに対して、アール・デコは都会的、近代的な様相を呈した。その影響は世界に広まり、日本でもノリタケなどがデコの作品を制作している。


  • アール・ヌーボー  art nouveau

    19世紀末から20世紀初頭にかけてヨーロッパやアメリカで起きた芸術運動。フランス語で「新しい(Nouveau)芸術(Art)」を意味する(フランス語では"Art"の"t"は発音しないため「アール」となる)。建築や家具、ガラスや陶磁器、広告に至るまで多大な影響を及ぼした。植物などの自然をモチーフにしたり、曲線美を活かしたデザインが特徴であり、美術史上に残る大きな運動であった。「アール・ヌーボー」の名は、1895年パリの美術商サミュエル・ビングの店の名前で使用されたのが由来である。ビングは1900年のパリ万博にも出店(ジョルジュ・ド・フールがデザイン)し、「アール・ヌーボー」は世界の人々に知れ渡るようになった。


  • アンティーク  antique

    本来、いつからがアンティークというのは決まっていない。ただ、アメリカにおいて1934年の通商関税法で、製造してから100年を経過したものと定義され、それが世界基準として扱われている。日本で西洋アンティークを扱うショップでは、たいていアール・デコ(1940年以前)までアンティークとして扱っているところが多い。


  • ・エッチング etching

    フッ化水素と硫酸の混合液をガラスなどにひたし腐食させる技法。特定の部分に保護膜を使い、文様をつける。腐食時間により深さの調節などもできる。バカラやミントンが得意とした。

    ガラスにおいては19世紀後半より製造されているケースが確認される。グラヴュールでは難しい細かい装飾が簡単に可能になったため流行した。大量生産に向いており、当初はグラヴィールの廉価盤として普及した。


  • エナメル enamel

    ガラス質の釉。エナメルといっても手法やその種類は多数ある。七宝もその一つである。西洋アンティークにおいては特にフランスで多用された(フランス語でエマイユという)。


  • オパールセントガラス opalescent glass

    半透明な乳白色のガラス。ヨーロッパよりアメリカに伝わりL.C.ティファニーが完成させたとされる(諸説ある)。アール・デコ期のフランスにて大流行し、ラリックをはじめ多くの作品が作られた。



  • カリ・クリスタル

    木灰を利用した鉛を含まないクリスタルガラス。ヴェネチアの影響を受けたボヘミアではガラスの主原料であるソーダ灰が入手困難で、その代わりに木灰から抽出される炭酸カリウムを主成分として使用された。そのため主にボヘミアガラスに使われている。


  • かんにゅう

    貫乳は焼成時に土と釉薬の収縮率の違いにより発生する表面上に細かなひび状のもの。これはある程度発生するのは仕方なく、これを傷とみなさない人もいます。もちろん、ないほうが良く、西洋磁器では致命的な傷へとつながる場合もあります。


  • 被せガラス  casing

    ガラス素地の上に、異なる色のガラスを一層もしくは多層に重ねる手法。カットやエングレーヴィングなどにより上層のガラスだけを削ることにより、下層の色を出し模様を作り出す。


  • グラヴィール(ホイール・エングレーヴィング)

    銅製のグラインダーにより、ガラスに細やかな彫刻を施す技法。百以上のグラインダーを使い分け、精密な彫刻を施す。ロブマイヤーなどが得意とする技法。


  • ギルトブロンズ gilt bronze

    金銅。銅に金の鍍金をしたもの。特にフランスで流行した。


  • クープ coupe

    高さよりも径のほうが大きなグラス。主にシャンパングラスによくみられる。単純の口径の大きい器にも使われれる表現。


  • クリスタルガラス lead glass

    通常、酸化鉛を含んだ鉛ガラスのことを指す。透明度が高いことから"水晶(クリスタル)のガラス"と呼ばれる。屈折率が高いが特徴。西洋アンティークにおいて、高級グラスはほぼクリスタルガラスである。現在では1971にEC(欧州経済共同体)全域で、屈折率が1.545以上のガラスを指すと定められた。バカラなどがその代表的ブランド。


  • ゴールドプレート  gold pate

    いわゆる金メッキである。ゴールドエレクトロプレートともいわれる。また、ロールド・ゴールドプレート(rolled gold plate)はエレクトロプレートとは製法がことなり、より厚みがある。



  • ジャスパーウェア Jasper

    イギリスでジョサイア・ウェッジウッドが1774年に開発。?器にレリーフ装飾を施す。現代までウェッジウッドの代表的商品となる。発売当初はヨーロッパを席巻し、ドイツのマイセンも模倣した。


  • 純銀 silver

    本来であれば純銀とはもちろん100.0%(99.9%)を意味するが、銀は非常に柔らかく、アンティークの世界で純度100.0%で使用されることはまずない(一部の宝飾品等を除いて)。西洋では通常80%以上で銀製品は製造される。一番ポピュラーなものとしてイギリスのスターリングシルバー(純度92.5%)が現代では一般的に使用されている。国によりその制度は異なるが、アンティークの世界で純銀製といえば80%以上からある。日本語での純銀とは若干異なってしまうが、イギリスのstering silver(92.5%)、フランスのargent massif(95%,80%)はいずれも純銀という意味を持つ。シルバーとも言うが、シルバープレートのことをシルバーという業者もいるので、区別するためにあえて純銀という言葉を使用することが多い。


  • 純銀P シルバーP silver P

    シルバープレートのこと。ネットオークションなどで純銀という言葉を入れて目を付けさせる狙いで使用されたりする。銀無垢ではなく、銀としての価値もほぼない。


  • ・スクラッチ

    陶磁器などで窯印に製造者が意図的につけた傷。製造時に色飛びや窯傷などがついた2級品や絵付けをしないで白磁で出荷するものにもつける(メーカーによってその意図は違う)。ドイツのマイセンがよくつけていたことで有名。


  • シルバープレート silver plate

    簡単にいえば銀メッキのことである。銅やニッケルなどの合金の上に銀メッキをほどこしたもので、その種類も多数ある。ニッケルシルバー(ニッケルなどの合金)にメッキを施したものを「E.P.N.S」(Electroplated Nickel Silver)と呼ばれている。現代に通じる電気メッキを完成させたのはイギリスのエルキントン一族である。


  • セミ・クリスタル

    通常の規格より鉛含有量が少ない半クリスタルガラス。ルネ・ラリックなどが使用。




  • タイユグラヴィール taille gravure

    バカラが得意とした技法で、大型の鋼玉ウィールを使用したグラヴュール。通常のグラヴュールより太く深く彫ることができる。バカラでのちに酸処理によって光沢がだされることが多い。



  • パート・ド・ヴェール  pate de verre

    ガラス製法のひとつ。型の中にガラスの粉と専用の糊を混ぜ、焼成する。古代からある技法だが、アール・ヌーヴォー期のフランスで流行した。


  • パチネ  patines

    装飾技法のひとつ。古色をつける技法でブロンズなどに使用されていた。ガラスでもエミール・ガレやルネ・ラリックが用いた。ラリックではアラビアゴムを主体とした液に顔料を溶かしたものを使用していた。


  • フルート flute

    背が高くフルートのように細長いグラス。主にシャンパングラスとして使用される。


  • ヴェルメイユ vermaile

    金を溶かして銀に貼りつける加工。金メッキのようなものだが、製法が異なり、金メッキよりも厚く貼られ、金メッキとは区別され高価である。フランスのアンティークによくみられる。


  • ヘアライン(ニュウ) hairline

    言葉のごとく、髪の毛のような傷(ひび)のこと。重度の欠点となり、西洋陶磁器の場合には割れてしまうことにもつながりやすい。


  • ホールマーク hallemak

    証明印。品質や制作者などを示す刻印のこと。西洋アンティークにおいては、古くから金銀などの材質を証明するためのホールマークは公的機関によりつけられた。



  • 水用セット

    フランスでみられる水を飲むための特殊なセット。トレイの上に水用カラフェ、搭花水用カラフェ、砂糖入れ、グラスを載せるのが一般的。


  • ムスリン mousseline

    非常に薄く製造されたガラス。ロブマイヤーが有名。


 



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