西洋アンティークのオンラインショップ | 東京

ガラスのブランド(工房、作家)


ガラスのブランド

19世紀以降のヨーロッパのガラスブランドの紹介です。小さな工房や個人作家も掲載していきます。


18世紀については18世紀のグラスの特徴にてご紹介をしています。


A


Auguste Heiligenstein / オーギュスト・ハイリゲンシュタイン(フランス)

アール・デコ期にルグラやバカラ、ルアールの下で活躍。アール・ヌーヴォーのガラス芸術家のルグラ参照。



B


Baccarat / バカラ(Cristallerie de Baccarat,フランス)
バカラ1916年カタログ表紙 フランスを代表するクリスタルガラスメーカーで、世界的な人気を現在も誇る。 1763年、フランス国王ルイ十五世がロレーヌ地方にガラス工場を設立する許可を与えたが始まりである。当初は設立者の名前から「ルノー・ガラス工場」という名称だったが、3年後に「バカラ・ガラス工場」と改名された。その後は買収や倒産などを繰り返すものの工場は続き、次第に発展していった。1855年のパリ万国博覧会では金賞、1867年の同博覧会ではグランプリを獲得するなどその地位を確立していった。バカラはパリ商法登録商標の第一号を1860年に取得している。バカラの作品はフランス国王を始め、世界の皇帝や皇室などに愛された。現在でもその人気は衰えることなく続いている。

バカラ
1862年〜1936年に付けれたラベル
1936年以降はエッチングによるマークが付けられる。

Burgn,Schwerer / ブルグン、シュヴェーラー(Burgun,Schwerer&Co,フランス)

マイゼンタール参照。


C


Clichy / クリシー(Cristallerie de Clichy,フランス)

クリシーは日本ではあまり有名ではないが、フランスではバカラ、サン・ルイと同様に有名なガラス工房である。1837年創業。ミルフィオーリを用いたペーパーウェイトが有名であり、1851年のロンドン万博、1855年パリ万博で高い評価を得た。同時に優れたグラヴュール技術を保持しており、美しいグラスを製造した。1885年にセーヴルクリスタルに吸収される。


D


Damon / ルイ・ダモン(フランス)

ドーム兄弟の作品を取り扱ったことで知られる。アール・ヌーヴォーのガラス芸術家参照。


Daum / ドーム兄弟(Daum Freres、フランス)

アール・ヌーヴォー期に活躍。アール・ヌーヴォーのガラス芸術家参照。


E


Emmy Seyfried / エミー・ザイフリード(ドイツ)

エミー・ザイフリード(1888年〜1969年)による工房。Adelbert Niemeyerの工房にて修業。1918年に陶磁器やガラスの絵付け工房をミュンヘンに開く(〜1961年)。アール・デコ期に活躍。


ザイフリード マークサインは"Seyfried Munchen"。



G


Galle / エミール・ガレ(Emile Galle、フランス)

アール・ヌーヴォー期に活躍。アール・ヌーヴォーのガラス芸術家参照。


George de Feure / ジョルジュ・ド・フール(フランス)

ジョルジュ・ド・フール(1868〜1928)はアール・ヌーヴォーを代表するデザイナーである。本職は画家で、家具や陶磁器、そしてガラスも制作。1900年のパリ万博においては「アール・ヌーヴォー」の名前の由来となったサミュエル・ビングのパビリオンの装飾を手掛け、世界中から注目を浴びる。ガラスは主に2種類を制作した。


george de Feure

H


Harrach /ハラフ・ガラス工場(Graflich Harrach'sche glasfabrik,ボヘミア)

現在まで続く世界でも古いガラス工場の一つで、19世紀のボヘミアガラスを代表するメーカーである。ボヘミア北部でもともと広大な山脈と森林があり、ハラホフ(Harrachov)にいくつかの小さなガラス工房が存在し、それを領主であったオーストリア貴族のアロイ・フォン・ハラハ(Aloys Thomas Raimund Graf von Harrach)が1712年に所有した。優れた技術を有し、ヨーロッパ各国へ輸出され、Dominik Biemannといったボヘミアの最高の技術者たちがそこで働き、その名を世界中に広めた。ジャポニスムやアール・ヌーヴォー期にはその時代の影響を受けた優れた製品を製造し、1900年パリ万博でも金メダルを受賞している。20世紀に入ると第一次世界大戦の影響や、ハラハ家の弱体化の影響で衰退していったが、それでも1925年パリ万博ではグランプリを受賞。数々の困難を乗り越え現代にまで続いている。

19世紀ボヘミアを代表する工房で優れた製品を製造しているにもかかわらず、日本ではほとんど知られていない。その理由としては作品にマークをほとんど入れなかったため敬遠される傾向にあると考えられる。近年では研究が進んでいる部分もあるので、日本では再評価されるべきメーカーである。なお、貴族のハラハとハラフ・ガラス工場は同じ"Harrach"であり、一般的にはハラハとも言われているが、ガラス界ではハラフと表現されているので、便宜上、上記はそれぞれ別の呼び方にて表現するものとした。


J


Jayet Freres (Verreries du Rhone Jayet Freres)(フランス)

Joanny Jayetとfrancisque Jayetによって1884年に設立。1930年代に閉鎖。


Josephinenhutte/ヨゼフィーネンヒュッテ(Grafich schaffgotsch'sche Glasfabrik,ドイツ/ポーランド)

ボヘミアガラスの流れを汲むドイツのガラス工房。日本ではほとんど知名度がないが、かつてドイツの大規模のガラス工場の一つで、日本で”ボヘミアガラス”として流通しているものでも実はヨゼフィーネンヒュッテによるものも数多い。

1842年にシュレジエンの貴族であるシャフゴッチュ家によりシュライバーハウ(Schreiberhau、当時プロイセン領、現ポーランド)にて設立。ガラス工芸家のフランツ・ポールを工場長とした。1844年に既存のカールスタールヒュッテと統合、1873年ウィーン万博、1900年パリ万博にて金賞を受賞。1923年にピーターズドルフ(Petersdorf)のフリッツ・ヘッケルト(Fritz Heckert)とNeumann & Staebeと統合し、共同体「JO-HE-KY」となる。1925年にJosephinenhutte A.G.となる。第二次世界大戦後、もともとの工房があったポーランドと、ドイツへと移ったシャフゴッチュ家によりそれぞれにて活動されたが、双方はヨゼフィーネンヒュッテの名称使用でもめ、1958年に訴訟によりポーランドではユリア・ガラスヒュッテとせざるをえなくなった。2007年にポーランドの工場は閉鎖。ドイツの工場は1963年ビレロイ&ボッホに売却、1983年工場閉鎖となった。


ヨゼフィーネンヒュッテ ロゴ

基本的に製品にマークは付かない。



L


Legras / ルグラ(Verrerie et Cristallerie de Saint-Denis,フランス)

アール・ヌーヴォー期に活躍。アール・ヌーヴォーのガラス芸術家参照。


Lobmeyr / ロブマイヤー(J.& L.Lobmeyr,オーストリア)

世界最高峰のグラヴィール技術を持つ高級ガラスメーカー。シャンデリアでも有名である。「光の彫刻」と呼ばれるほどの美しいグラヴィールによるガラス製品を製造する。アンティークのロブマイヤーでいえば、イスラム文様のエナメル彩による作品は非常に高い評価を得ている。 1823年、ヨーゼフ・ロブマイヤーがウィーンにて創業開始する。1835年にはハプスブルグ家から皇室御用達の称号を得る。1860年にヨーゼフが他界すると、子のヨーゼフJr.とルードヴィヒが共同経営者となりJ.&L.Lobmeyrとなる。1864年にヨーゼフJr.が他界。トーマス・エジソンとも親交があり、1883年には世界初となる電気式のシャンデリアを発表している。1899年にルードヴィヒは名誉市民に選ばれる。ルードヴィヒは生涯独身であり、甥のシュテファン・ラートを工房に参加させる。シュテファンはヨーゼフ・ホフマンと協力するなど新しいロブマイヤーの形を作り出した。


ロブマイヤーマークマーク。金彩やエナメルもある。後付けでマークを入れる業者がいるので注意。


Loetz / ヨハン・レッツ・ヴィトヴェ(Johann Lotz Witwe,ボヘミア)

アール・ヌーヴォー期に活躍。イリディッセントガラスで有名。アール・ヌーヴォーのガラス芸術家参照。


M


Mazoyer / アドリアン・マゾワイエ (Adrian Mazyer,フランス)

マゾワイエ(1887年〜1950年)はアール・デコ期に活躍した工芸家。マルセル・グッピーのようにエナメル彩を得意とし、ガラスだけでなく陶磁器の作品も残している。


Meisenthal / マイゼンタール (Glasfabrik Meisenthal,フランス)

マイゼンタールにガラス工場ができたのは1711年まで遡る。1824年にブルグン、シュヴェーラー社(Burgun,Schwerer&Co)となる。1864年にエミール・ガレの父親であるシャルル・ガレ(Charles Galle)と親交を持つ。1866年からエミール・ガレが製造技術を学び、装飾部門責任者のデジレ・クリスチャン(Desire Christian)とともに優れた製品を制作した。


Meyr's Neffe / マイヤーズネッフェ (J.Meyr's Neffen,ボヘミア)

1816年(1815年とも)、南ボヘミアにてJosef Meyr(1739〜1829)により創業。息子のJohann Meyrが継いだのち、彼に子供がいなかったため、1841年2人の甥Josef TaschekとWilhelm Kralikが継ぎ、社名を"J.Meyr's Neffen"とした。1851年,Kralikはロブマイヤー創始者ヨーゼフ・ロブマイヤー(Josef Lobmeyr)の娘と結婚。これによりロブマイヤーとマイヤーズネッフェは深い関係となり、1873年のウィーン万博で両社は大成功を収めた。ロブマイヤー同様に高品質のガラス、優れたデザイン性と技術があった。しかし第一次世界大戦などの影響もあり衰退し、1922年にモーゼル(Ludwig Moser & Karlsbad sohne)に吸収された。作品の多くは博物館などに所蔵されている。市場取引価格も非常に高価である。


Moser / モーゼル(Ludwig Moser & Sohne,ボヘミア)
モーゼル

ボヘミア・ガラスを代表するメーカー。ルートヴィヒ・モーゼル(Ludwig Moser,1833-1916)が1857年にボヘミア地方にて工房を設立。優れたカットやグラヴィールの技術で発展し、オーストリア皇帝ヨゼフも愛用するなどその名声は広く知れ渡るようになった。モーゼルのガラスは鉛クリスタルではなく、木灰を使うカリ・クリスタルである。


モーゼルのマーク 1895年〜1938年に使用されたマーク。マークはいくつかあるが、付かないことが多い。




P


Portieux / ポルティユー(ヴァレリスタル)(フランス)

ポルティユーは1705年設立のフランスのガラスメーカーで、その起源は15世紀まで遡る世界でも最古のガラスメーカーの一つです。1871年にヴァレリスタル・ガラス工場(Verrerie de Vallerysthal)と" Societe Anonyme des Verreries reunies de Vallerysthal et Portieux"(ヴァレリスタル・ポルテュー連合ガラス社)を設立し発展しました。1878年にパリ万博で金賞を受賞しています。20世紀に入るとプレス成型ガラスがメインの商品になっていきます。


S


St. Louis / サン・ルイ(フランス)

1767年、ルイ十五世から名称を賜り、王立として「サン・ルイガラス工場」が設立される。 1832年、バカラやジョワジ・ル・ロワなどの数社が合併し、ローネー・オタン・エ・カンパニーが設立される(1857年解散)。その後も優れた製品を製造し、バカラとともにフランスを代表するガラスメーカーとなった


V


Val Saint Lambert / ヴァル・サン・ランベール(ベルギー)

1826年設立のベルギーのクリスタルブランド。ガラスの質は良く、アンティークにおいてはバカラなどフランスのガラスとも同じ系統のガラスを製造した。アール・ヌーヴォー期にはミュラー兄弟が制作に加わり工芸ガラスも製造した。


W


Wilhelm Kralik /ヴィルヘルム・クラーリク (Wilhelm Kralik Sohn、ボヘミア)

マイヤーズネッフェ(Meyr's Neffe)を1841年に継いだヴィルヘルム・クラーリク(1806年〜1877年)の死後、工房の相続問題が起こり、1881年、7つのうち2つの工房を相続したハインリッヒ・クラーリク(Heinrich Kralik)がWilhelm Kralik Sohnとして独立。ボヘミアではレッツ(Loetz)工房と並びアール・ヌーボー期(ユーゲントシュティール)に活躍した。マイヤーズネッフェと同様な作品も製造したが、ほとんどは作風が異なりイリディッセントガラス(虹彩ガラス)や被せガラスなどを製造した。第二次世界大戦後はチェコの国営企業となり、1995年まで続いた。


アンティークショップ 11thAvenue トップページはこちら

参考文献
『J.&L.Lobmeyr』(Peter Noever/Prestel Pub/2010)
『Moser Artistry in Glass 1857-1938』(Gary Baldwin/Antique Pubns/1989)
『Old Baccarat Tableware』(増刊緑青 Vol.8/マリア書房/2009)
『ロブマイヤー・グラスの世界』(別冊太陽/平凡社/2002)
『LE GENIE VERRIER DE L'EUROPE』(Giuseppa Cappa,1998)

メールマガジン

当店のメールマガジンです。月2回程の配信。お得な特典ありますので是非ご登録ください!


送料無料


当店の商品は全て在庫を持っての販売です。そのため、商品の全てがすぐに発送可能です。


当サイトは、SSL暗号化技術の採用により常時守られ、プライバシーは厳重に保護しておりますので安心してご利用下さい。


  発送日カレンダー

2017年10月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031
赤色は発送お休みです。

アンティーク11th Avenue

当店ではガラスや銀器、陶磁器などを中心に西洋アンティークの販売・買取をしております。

【店舗のご案内】

アンティークモール銀座B1階

〒104-0061

東京都中央区銀座1-13-1

営業時間11時〜19時

(水曜定休)


お問い合わせはメールにてお願いいたします。

お問い合わせまたはshop@antique11.comです。

080-3465-6216(直通)

平日11:00-17:00

(電話出れない場合あり)



Facebook


google+のページ

アンティークリング


このエントリーをはてなブックマークに追加

Top