エドワーディアン

エドワーディアン

1901年、エドワード7世が即位した。ここから1914年の第一次世界大戦が始まるまでの時期はエドワーディアンと呼ばれる(エドワード7世は1910年まで在位。様式的に1890年代も含める場合あり)。この時代はエドワード7世自身がカジュアルなファッションをしたように、服装などがカジュアル化していった。服装だけでなく、工芸品なども一定の技術を保ちながら量産化される傾向があった。


アーツ&クラフツの波及

ウィリアム・モリスから始まったとされるアーツ&クラフツ運動。19世紀後半に広まった運動だが、工芸の世界で流行したのは1900円初頭でした。特にイギリス、リバティ商会はその代表的なリテイラーとして知られ、得意としていた東洋物産だけでなく、アーチボルド・ノックスなど有名なデザイナーと協力し、アーツ&クラフツのジュエリーや銀器などを手掛けた。またスコットランドのデザイナーであるチャールズ・レニー・マッキントッシュは家具やインテリアでその才能を発揮し活躍した。

出典:『Modern design in jewellery and fans』 (1902)

ジュエリー 1902年頃

デビッド・ヴィーゼーらイギリスのデザイナーによるアーツ&クラフツのジュエリー。エナメルを多用しているのが特徴的。


銀器の変化

エドワーディアンは銀器がさらに広まった時代でもあり、様式も大きく変わった。19世紀末からみられたアフタヌーンティー用の通常より小ぶりなサイズのカジュアルなティーポットやスプーンが流行するようになり、紅茶用品も多様化していった。作り自体は重厚さがなくなり、デザインも図案化が進んだ。この時期に特に成長したのが現在クラウンジュエラーとなったマッピン&ウェッブ社であった。また、アーツ&クラフツの影響も多くみられ、オマール・ラムスデン、アルウィン・カー、チャールズ・ロバート・アシュビーといったデザイナーも活躍した。

出典:当店所蔵資料より

ティーサービスの製品カタログ 1904年

ゴールドスミス&シルバースミス社のカタログより。通常のティーサービスとは異なるアフタヌーンティーサービスという小ぶりなサイズが流行した。


エドワーディアンのアンティーク

エドワーディアンのアンティークはとにかくカジュアル化していったというところにある。アーツ&クラフツの特別なデザイナーものは別として、汎用なデザインが多かったが、平均的にそれなりの技術を保ち、かつ実用的でもあった。例えば、ジプシーリングのような量産タイプのジュエリーもこの時期は9金を中心に多くみられ、ガラスもパルマルといった安価で実用的かつ一定の装飾がされたグラスが多く製造された。磁器もほとんどがプリントなり、一部のみ手彩をするというような製品が目立った。


★当店のエドワーディアンの商品をご覧ください。 →  エドワーディアンのアンティーク



【参考文献】

『Modern design in jewellery and fans』 (1902年)

「Goldsmiths&Silversmiths Co, Ltd」製品カタログ(1904年)

「Mappin & Webb」製品カタログ(1896年)

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