イギリスアンティークの純銀クリスニングセットです。
ヴィクトリアンを代表するカトラリーメーカーのジョージ・ウィリアム・アダムズ(George William Adams)による作品です。ネオ・クラシシズム（新古典主義）の見事なデザインによるセットです。
新古典主義はもともと18世紀に流行した芸術様式で、ギリシャ・ローマ時代の格調高い荘厳なデザインが好まれました。イギリスでのウェッジウッドのジャスパーウェアの誕生にみられるように、食器にもそのデザインは使用されるようになりました。
このクリスニングセットは1859年（1860年）製で、最上手の作品のひとつです。ギリシャ神話の神々がデザインされています。表だけでけではなく、裏側にも見事な装飾が施され、ひとつひとつがしっかりとした作りとなっています。ナイフのブレード部分にまで装飾がされています。3点で約200gあり、ずっしりとしています。
このデザインはジャポニズムで有名なフレデリック・エルキントン(Frederick Elkington)にもみらますが、ジョージ・アダムズはエルキントンに製品やデザインを提供しており、オリジナルはこちらのジョージ・アダムズによるものと考えられます。
純銀製（925/1000、スターリングシルバー）です。ナイフはハンドルもブレード部分も両方とも純銀製です（それぞれに刻印あり）。スプーンが1859年製、ナイフとフォークが1860年製ですが、オリジナルのセットです。
メーカーはChawner & Co（ジョージ・アダムズによる）です。
【ジョージ・ウィリアム・アダムズ / George William Adams（Chawner & Co)】
ジョージアンの有力銀職人ウィリアム・イーリー(William Eley)とウィリアム・フェーン(William Fearn)の協力もと制作をしていたウィリアム・チョーナー2世が1815年に設立した工房。1834年に死去すると、妻のメアリー(Mary）が継ぐ。1840年には娘婿のジョージ・ウィリアム・アダムズが加わりChawner & Coとなる。同時代でも随一のカトラリーメーカーと知られ、優れた作品を制作した。その製品は当時の王室御用達のハント＆ロスケル(Hunt &Roskell)、クラウンジュエラーのガラード(Garrard)、有力銀工房のエルキントン(Elkington)などに提供され販売された。その後、1883年にHolland,Aldwinkle & Slaterに会社は売却された。
箱付きです。
| 年代 | 1859年（1860年） |
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| 刻印 | ロンドンアッセイオフィス1859年（1860年）、スターリングシルバーの刻印、メーカーマーク、デューティーマーク |
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| 状態 |  良好(箱に多少の歪み、傷あり） |
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| サイズ | 長さ スプーン 18.3�僉．淵ぅ奸�22�僉．侫�ーク18.5�� |
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| 重量 | 約198.6g(３点で、箱含めず） |
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※状態についてはコンディション（商品状態）についてをご覧ください。
