フランスアンティークの純銀製スプーン＆フォークセットです。
パリ・オペラ座頂点にあるアポロン像も手掛けたナポレオン3世御用達のデニエール（Deniere）工房の1850年の作品です。
この時代の特徴である独特な形をしたスプーンです。ボウル部分の先端が鋭角で平らになっているのが特徴で、19世紀半ば（主にナポレオン3世期）にみられます。アントルメ用のサイズです。
デザインはロココスタイルで、薄れてはいますがヴェルメイユ（鍍金）がされています。
また、注文主のイニシャルと伯爵家の王冠が刻まれています。
純銀製（950/1000、ミネルヴァ1st）です。Guillaume Deniereというパリやオルレアンにあった工房で、ガルニエ宮（オペラ座）の装飾やテュイルリ―宮殿のために制作もした由緒ある工房です。このスプーン＆フォークセットに使用されている刻印は1850年12月5日〜同年12月16日の短期間に使用されていた刻印です（それ以外の時期はG.Dの刻印）。
非常に希少なお品です。
箱は付属しますが、制作当時のものではないと思われます。
【デニエール / Deniere】
フランス19世紀を代表する工房。1800年代初頭、Jean François Deniere（1774–1866）とFrançois Thomas Matelin (1759–1815）によってDenière et Matelin工房が設立。その後、両名は決別、Deniereはその後も優れたブロンズや時計などの装飾製品を制作した。1843年、息子のGuillaume Deniereが加わり、1855年のパリ万国博覧会にも出品。7月王政（オルレアン朝）、第二帝政（ナポレオン3世期）には国王のために制作もするなど重要な工房であった。1852年、1854年にはテュイルリ―宮殿の時計やキャンドルスタンドを制作、1869年にはパリ・オペラ座（ガルニエ宮）のアポロン像のブロンズ制作（彫刻はAimé Millet）を担った。その名声を保ったままGuillaume Deniereは1903年に死去。作品は装飾美術館（ルーヴル美術館隣接）、英国ヴィクトリア＆アルバート博物館など各国の博物館や王室に残されている。
| 年代 | 1850年12月 |
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| 刻印 | ミネルヴァ1st、工房の刻印 |
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| 状態 |  良好(ヴェルメイユのスレ、箱にｷｽﾞあり） |
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| サイズ | 長さ スプーン 18.8�僉．侫�ーク18.6�� |
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| 重量 | 97.4g（スプーンとフォークあわせて） |
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※状態についてはコンディション（商品状態）についてをご覧ください。
