ルグラ【Legras】アマランサス文花器

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ルグラの被せガラスによる花瓶です。

Detail

アール・ヌーヴォー期にに活躍したルグラ(Legras)の花瓶です。

見事な被せガラスによる花瓶です。
ルグラは一般のガラスと工芸品としてのガラスの双方を製造していました。ガラス工芸も安価なものから高級なものまで製造されていました。例えば、同じ風景文でも、安価なものはエナメル彩のみ、中価格帯の酸化腐食彫りとエナメル彩によるもの、高級なものは被せガラスと酸化腐食彫り、エナメル彩によって製造されるなど、大きな工房であったので幅広く製造されました。
こちらのような被せガラスの花瓶は、ルグラのなかでも高級品に位置するもので、世界的も高く評価されています。
アマランサスという植物がデザインされた花瓶で、瓢箪型になっています。花を入れて飾ったときに美しく見える形です。当時の被せガラスの花瓶は実用的な形ではないものも多いですが、こちらは是非花瓶として使用をおすすめできるお品です。また、ちいさな電球を入れてランプのように使用するのも素敵です。部分的に入れられたオレンジのガラスが見事な色合いを出しています。

ガレもそうですが、この時期の被せガラスは独特の雰囲気があり、アール・ヌーヴォーの良さが伝わってきます。

【ルグラ / Legras】
フランソワ=テオドール・ルグラ(François-Théodore Legras)による工房。1839年に生まれたルグラは20歳のときにヴォージュにあるClaireyというガラス工場に入る。そして1864年サン・ドニガラス工場(La verrerie de la Plaine Saint-Denis)に雇われ、2年後には工場長となる。1873年には甥のシャルル・ルグラ(Charle),1878年には同じく甥のテオドール(Théodore)が職人として加わる。シャルルは1868年にパリ万博で金賞を受賞している。1883年社名をLegras&Cieとする。ただ名称はサン・ドニを引き継ぎVerrerie et Cristallerie de Saint-Denisとされた。実際にルグラ(Legras&Cie)のサインが使われるようになったのは1894年からである。ルグラは1888年にバルセロナ万博金賞、1889年と1900年のパリ万博でグランプリ、その後の万博では審査員を務めるなど評価は非常に高かった。

年代　：　1900年頃

刻印　：　Legras

状態　：　側面小さなチップあり（最後から２、3枚目の画像）

サイズ：　高さ　19.2㎝

0円(税込)

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