11th Avenue THE REFERENCE LIBRARY

ICONOGRAPHY & ORNAMENT

図像・文様辞典

形を見つけ、意味をたどる。
西洋アンティークを読むための、出典付きレファレンス。

80 項目 寓意 · 神話 · 植物 · 幾何 · 陶磁器
この辞典の読み方と出典の扱い

同じ持物や文様でも、時代・地域・組合せによって意味は変わります。形の一致と、図案の直接の伝播は別の問題として扱います。

Iconologiaはピサ大学の版別翻刻を参照し、美術館の作品解説、研究出版物、大学の用語資料と照合しています。ページ全体を読めていない資料は、その確認範囲を各項目に記載しています。鑑賞上の助言は本辞典の編集文です。

リーパの図像資料に加え、Meyerの歴史的な装飾図案集を原典として参照しています。原典の古い説は現在の確定情報と区別し、形態の比較と鑑賞に役立てます。原稿更新:2026年9月23日。

80 項目

寓意・徳

慎慮

Prudenza / Prudentia / Prudence

経験と判断によって行動を導く徳の擬人像。持物は時代・版によって異なります。

見分け方・歴史・出典を読む

経験と判断によって行動を導く徳の擬人像。持物は時代・版によって異なります。

見分け方

リーパ1603年版の例では、二つの顔、鏡、魚を巻き付けた矢、兜、足元の鹿を組み合わせます。

意味と歴史

『Iconologia』は1593年に初版、1603年に挿絵を伴う増補版が刊行されました。ここではピサ大学が翻刻する1603年版の一例を参照しています。

鑑賞・記述の手掛かり

鏡を持つ人物は、顔の数、もう一方の手、足元の動物を合わせて読みます。鏡だけを検索の入口にしても、人物名は即断しません。

混同しやすい点

鏡はヴィーナスや他の寓意にも登場します。「鏡と蛇」の型と、この1603年版の型を混同しないでください。

出典・参照箇所

出典確認:2026年9月20日。鑑賞・記述の手掛かりは、資料に基づく本辞典の編集上の助言です。

この項目のページへ

寓意・徳

豊穣

Abbondanza / Abundance

ICONOLOGIA · 1603年版の原図

豊穣 — Abondanza・1603年版原本1頁
豊穣 — Abondanza
花冠、果実を満たす豊穣の角、抱えた穀物の束を見比べます。
Cesare Ripa, Iconologia, Roma: Lepido Facij, 1603, p. 1。Duke University Libraries所蔵/Internet Archive公開スキャン。Public Domain。
原本で拡大する · 権利表示

豊かな収穫や物資の充足を女性の姿で表した寓意。

見分け方・歴史・出典を読む

豊かな収穫や物資の充足を女性の姿で表した寓意。

見分け方

花冠、果実を満たした角形の容器、穀物の穂の束。リーパ1603年版は緑色に金刺繍の衣服も指定します。

意味と歴史

リーパの記述は、果物・葡萄・オリーブと複数の穀類をひとつの人物へ集め、豊かさを可視化しています。

鑑賞・記述の手掛かり

装飾の人物が角と穂を両方持つときは豊穣の候補です。角の中身や周囲の収穫物まで記録すると、季節像との比較に役立ちます。

混同しやすい点

角形容器だけでは豊穣の人物像と断定できません。報償など別の寓意も同じ持物を使います。

出典・参照箇所

出典確認:2026年9月20日。鑑賞・記述の手掛かりは、資料に基づく本辞典の編集上の助言です。

この項目のページへ

寓意・徳

美

Bellezza / Beauty

ICONOLOGIA · 1603年版の原図

美 — Bellezza・1603年版原本41頁
美 — Bellezza
雲に隠れた頭部、放射する光、百合、球とコンパス。本文で説明した1603年版の型です。
Cesare Ripa, Iconologia, Roma: Lepido Facij, 1603, p. 41。Duke University Libraries所蔵/Internet Archive公開スキャン。Public Domain。
原本で拡大する · 権利表示

美という抽象概念を擬人化した像。美しい女性一般とは区別します。

見分け方・歴史・出典を読む

美という抽象概念を擬人化した像。美しい女性一般とは区別します。

見分け方

リーパ1603年版では、雲に隠れた頭、身体を包む光、百合、球とコンパスが特徴です。

意味と歴史

同版の説明は美を神的な光と結び付ける一方、球とコンパスを尺度・比例の表象として扱っています。

鑑賞・記述の手掛かり

図案や版画の人物を調べる際には、外見の美しさより、手にある道具と頭部の表し方が有効な手掛かりになります。

混同しやすい点

百合を持つだけで「美」ではありません。リーパの規定は一つの図像伝統で、すべての作品への判定表ではありません。

出典・参照箇所

出典確認:2026年9月20日。鑑賞・記述の手掛かりは、資料に基づく本辞典の編集上の助言です。

この項目のページへ

寓意・徳

運命・フォルトゥナ

Fortuna / Fortune

人の意図を越えて変転する運や境遇を表す寓意。

見分け方・歴史・出典を読む

人の意図を越えて変転する運や境遇を表す寓意。

見分け方

車輪や豊穣の角を伴う型のほか、リーパ1618年版には、目隠しの女性が木を棒で打ち、王笏・本・宝石などを落とす型があります。

意味と歴史

ピサ大学の比較資料は、1698年の車輪と角、1709年のネメシス型など、後代の図像の違いも記録しています。

鑑賞・記述の手掛かり

「フォルトゥナ」とされた古物を調べるときは、出典の版と像の姿勢を照合します。目隠しも、車輪も、それぞれ単独では決め手になりません。

混同しやすい点

リーパを典拠とする場合でも、版を省いて一種類の姿だけを正解としないことが大切です。

出典・参照箇所

出典確認:2026年9月20日。鑑賞・記述の手掛かりは、資料に基づく本辞典の編集上の助言です。

この項目のページへ

寓意・徳

正義

Giustizia / Justitia / Justice

公正な判断と処罰の権能を示す擬人像。天秤と剣が代表的な持物です。

見分け方・歴史・出典を読む

公正な判断と処罰の権能を示す擬人像。天秤と剣が代表的な持物です。

見分け方

女性、天秤、剣。目隠しの有無だけでは同定できず、開眼した正義像もあります。

意味と歴史

サルヴィアーティ《正義》(約1559年、NG3942)では、天秤と剣を持つ人物が獅子の間に座ります。ジョルダーノの例ではダチョウが加わります。

鑑賞・記述の手掛かり

メダルや装飾画の天秤は、周囲の剣、銘文、対となる徳目と合わせて読みます。動物は地域や注文主の意味を重ねる場合があります。

混同しやすい点

天秤は計量道具としても描かれます。道具の一致だけで人物像や主題の一致を決めないでください。

出典・参照箇所

出典確認:2026年9月20日。鑑賞・記述の手掛かりは、資料に基づく本辞典の編集上の助言です。

この項目のページへ

寓意・徳

剛毅

Fortezza / Fortitude / Courage

ICONOLOGIA · 1603年版の原図

剛毅 — Fortezza・1603年版原本167頁
剛毅 — Fortezza
甲冑、樫の枝、獅子を描いた盾。本文で紹介するジョルダーノの柱を伴う作例とは別の型です。
Cesare Ripa, Iconologia, Roma: Lepido Facij, 1603, p. 167。Duke University Libraries所蔵/Internet Archive公開スキャン。Public Domain。
原本で拡大する · 権利表示

困難や恐怖に耐え、勇気をもって行動する徳を示す擬人像。

見分け方・歴史・出典を読む

困難や恐怖に耐え、勇気をもって行動する徳を示す擬人像。

見分け方

獅子、柱または折れた柱が手掛かりになります。ジョルダーノの作例には獅子と倒れた柱が描かれます。

意味と歴史

《剛毅の寓意》(1680年代初頭、NG6632)はメディチ・リッカルディ宮殿の天井装飾に関わる作品です。同館は柱をサムソンの物語と関連付けます。

鑑賞・記述の手掛かり

獅子のそばの女性像を調べる際は、柱の有無と、他の徳の像と一組かどうかを確認します。

混同しやすい点

獅子は剛毅以外にも王権・地域・聖人などを表し得ます。この作例の解釈を獅子文全体へ拡張しないでください。

出典・参照箇所

出典確認:2026年9月20日。鑑賞・記述の手掛かりは、資料に基づく本辞典の編集上の助言です。

この項目のページへ

寓意・徳

節制

Temperanza / Temperantia / Temperance

ICONOLOGIA · 1603年版の原図

節制 — Temperanza・1603年版原本481頁
節制 — Temperanza
轡を手にした女性と象。容器の液体を混ぜる型とは区別します。
Cesare Ripa, Iconologia, Roma: Lepido Facij, 1603, p. 481。Duke University Libraries所蔵/Internet Archive公開スキャン。Public Domain。
原本で拡大する · 権利表示

欲望や行為に適切な尺度を与える徳の擬人像。

見分け方・歴史・出典を読む

欲望や行為に適切な尺度を与える徳の擬人像。

見分け方

容器から容器へ液体を移す女性のほか、轡や時計を伴う型があります。

意味と歴史

ポッライオーロの1470年作をウフィツィは温水と冷水の混合として解説します。Fabbriの論文は轡・時計の系譜とリーパの説明を検討しています。

鑑賞・記述の手掛かり

水差しを持つ人物では、給仕場面か徳目像かを区別します。器の動作と、周辺の人物・銘文を合わせて見ます。

混同しやすい点

液体の混合を常に「酒を水で薄める」と説明するのは不正確です。個別の典拠によって内容が違います。

出典・参照箇所

出典確認:2026年9月20日。鑑賞・記述の手掛かりは、資料に基づく本辞典の編集上の助言です。

この項目のページへ

寓意・徳

希望

Speranza / Spes / Hope

ICONOLOGIA · 1603年版の原図

希望 — Speranza・1603年版原本469頁
希望 — Speranza
花冠の女性が翼ある子に授乳する型。錨を持つ希望像とは別の型で、続く原本470頁にこの図の記述があります。
Cesare Ripa, Iconologia, Roma: Lepido Facij, 1603, p. 469。Duke University Libraries所蔵/Internet Archive公開スキャン。Public Domain。
原本で拡大する · 権利表示

救いや将来への希望を表す擬人像。キリスト教的文脈では錨が重要な持物です。

見分け方・歴史・出典を読む

救いや将来への希望を表す擬人像。キリスト教的文脈では錨が重要な持物です。

見分け方

女性像に添う錨。持物は単独ではなく、祈りの姿勢や宗教的な構成と合わせて読みます。

意味と歴史

スロヴェニア国立美術館のMaes《希望の寓意》は、幼児が支える錨を「ヘブライ人への手紙」6:19の魂の錨と結び付けています。

鑑賞・記述の手掛かり

錨のある装飾では、希望という読みの候補に加え、船舶・海上交易の主題かを確認します。

混同しやすい点

錨は安全・恒常などにも使われます。ジョルダーノの《正義の寓意》ではSecurityの持物です。

出典・参照箇所

出典確認:2026年9月20日。鑑賞・記述の手掛かりは、資料に基づく本辞典の編集上の助言です。

この項目のページへ

寓意・徳

名声

Fama / Fame

ICONOLOGIA · 1603年版の原図

輝かしい名声 — Fama chiara・1603年版原本144頁
輝かしい名声 — Fama chiara
一般的なラッパを持つ名声像とは異なる型。翼を持つ人物、カドゥケウス、翼のある馬を伴います。メルクリウスに似た持物でも、原本の見出しはFama chiaraです。
Cesare Ripa, Iconologia, Roma: Lepido Facij, 1603, p. 144。Duke University Libraries所蔵/Internet Archive公開スキャン。Public Domain。
原本で拡大する · 権利表示

名誉や評判が広く伝わることを、人物の飛翔や楽器で可視化する寓意。

見分け方・歴史・出典を読む

名誉や評判が広く伝わることを、人物の飛翔や楽器で可視化する寓意。

見分け方

翼を持ち、ラッパを吹く人物。飛ぶ姿と音を遠方へ伝える道具が組み合わされます。

意味と歴史

ジョルダーノ《正義の寓意》(1680年代初頭)の上方に描かれる人物を、National Galleryは翼とラッパを持つFameと同定しています。

鑑賞・記述の手掛かり

時計や記念的な装飾でラッパを吹く像がある場合、下方の主役を称える配置か、戦いの場面かを見分けます。これは観察の手順で、個別作品の同定ではありません。

混同しやすい点

ラッパを持つすべての人物が名声ではありません。音楽家や宗教画の天使という可能性も残ります。

出典・参照箇所

出典確認:2026年9月20日。鑑賞・記述の手掛かりは、資料に基づく本辞典の編集上の助言です。

この項目のページへ

寓意・徳

平和

Pace / Pax / Peace

戦いの終結や平穏な秩序を表す寓意。オリーブと武具への働きかけが手掛かりです。

見分け方・歴史・出典を読む

戦いの終結や平穏な秩序を表す寓意。オリーブと武具への働きかけが手掛かりです。

見分け方

オリーブ、穀物の冠、武具を焼く松明。ピサ大学掲載の1764–67年版の記述には、共に伏す獅子と羊も含まれます。

意味と歴史

参照ページの見出しは「Pace 1630」ですが、翻刻本文は1764–67年版と明記されています。ジョルダーノの作例では松明とオリーブを持つ平和が登場します。

鑑賞・記述の手掛かり

武器が描かれていても、集めて誇示するのか、捨てる・焼くのかで意味が変わります。動作を先に読むと誤認を減らせます。

混同しやすい点

この項目のリーパ引用範囲を1603年版の記述として扱わないでください。

出典・参照箇所

出典確認:2026年9月20日。鑑賞・記述の手掛かりは、資料に基づく本辞典の編集上の助言です。

原典を読む:枝と他の持物を組み合わせる

Meyerはオリーヴ枝を平和の象徴として紹介する一方、古代の勝者への枝にも触れています。枝単独ではなく、武器、火、豊穣の角などとどう関係するかを読む必要があります。

A HANDBOOK OF ORNAMENT · 原典図版

The Laurel, and the Olive:Meyer原典 図版27
The Laurel, and the Olive
原典のページ全体。複数の図例を含みます。本文の図版番号と各図の番号を照合してください。
Franz Sales Meyer, A Handbook of Ornament, Fourth American Edition(年記なし/目録 [1892?]), 図版27。University of California Libraries/Internet Archive。Public Domain。
原本で拡大する · 権利表示

この追記は植物の比較資料です。既存のリーパの版別の型を、Meyerの一般的な象徴説明で置き換えるものではありません。

原典解説の確認:2026年9月23日。歴史的な図案集の記述と、本辞典の鑑賞上の助言を分けて紹介しています。

この項目のページへ

神話・人物

クピド

Cupid / Amor / Eros / アモル / エロス

愛を司る神。西洋美術では翼のある幼児として表されることが多い人物です。

見分け方・歴史・出典を読む

愛を司る神。西洋美術では翼のある幼児として表されることが多い人物です。

見分け方

弓、矢、矢筒、翼。ヴィーナスのそばに添えられ、場面に愛の主題を与えることもあります。

意味と歴史

National Galleryの用語辞典は、クピドの教育、蜂に刺される物語、プシュケとの物語を別々の場面として挙げています。

鑑賞・記述の手掛かり

小さな裸童を見つけたら、弓矢の有無と相手の人物を確認します。ルーベンスの銀器図案にはプシュケと抱擁するクピドが含まれます。

混同しやすい点

幼児像をすべてクピド、あるいはキリスト教の天使と呼ぶのは避けます。

出典・参照箇所

出典確認:2026年9月20日。鑑賞・記述の手掛かりは、資料に基づく本辞典の編集上の助言です。

この項目のページへ

神話・人物

プット/プッティ

Putto / Putti / 裸童 / 翼童

幼児の姿をした装飾的人物。単数がプット、複数がプッティです。

見分け方・歴史・出典を読む

幼児の姿をした装飾的人物。単数がプット、複数がプッティです。

見分け方

幼い身体、しばしば翼、花綱や道具を支える姿。図像としての役割は場面によって異なります。

意味と歴史

National Galleryは古代ギリシャ・ローマに源流を置き、宗教的な霊的存在と世俗的な愛の双方で使われると説明します。

鑑賞・記述の手掛かり

人物を同定できない装飾では、まず「プット」と形態を記述し、持物や役割が確認できてからクピドなどの名称を加える方法が有効です。

混同しやすい点

プットは形態の呼び名で、固有の人物名ではありません。翼があるというだけで特定の天使階級とは判定できません。

出典・参照箇所

出典確認:2026年9月20日。鑑賞・記述の手掛かりは、資料に基づく本辞典の編集上の助言です。

原典を読む:全身像と頭部だけの型

Meyer図版70に載る有翼童子の頭部は、全身で動くプットと比較するための例です。胴体の有無、翼の位置、他の人物との関係を区別すると、同じ子供の顔でも説明を具体化できます。

A HANDBOOK OF ORNAMENT · 原典図版

Miscellaneous Heads / The Cherub Head, &c.:Meyer原典 図版70
Miscellaneous Heads / The Cherub Head, &c.
原典のページ全体。複数の図例を含みます。本文の図版番号と各図の番号を照合してください。
Franz Sales Meyer, A Handbook of Ornament, Fourth American Edition(年記なし/目録 [1892?]), 図版70。University of California Libraries/Internet Archive。Public Domain。
原本で拡大する · 権利表示

装飾上のCherubという名前を、そのまま宗教上の階級へ置き換えることは避けます。図版70には頭蓋骨や神々の横顔も含まれ、全図を童子と呼ぶことはできません。

原典解説の確認:2026年9月23日。歴史的な図案集の記述と、本辞典の鑑賞上の助言を分けて紹介しています。

この項目のページへ

神話・人物

ヴィーナス

Venus / Aphrodite / アフロディテ

愛の女神。クピド、鳩、薔薇、海や貝などと結び付く図像を持ちます。

見分け方・歴史・出典を読む

愛の女神。クピド、鳩、薔薇、海や貝などと結び付く図像を持ちます。

見分け方

クピドを伴う女性、鳩や薔薇、海からの誕生、身繕いの場面。裸婦であることだけは決め手になりません。

意味と歴史

ルーベンス《ヴィーナスの誕生》は英国王チャールズ1世のための銀製水盤の図案で、古典神話が実用品へ展開する具体例です。

鑑賞・記述の手掛かり

水盤では水の出入りと海の誕生の主題が対応します。器物の用途と図像を一緒に読むと、絵柄の選択理由を考えられます。

混同しやすい点

貝の形だけならロカイユなどの装飾の可能性もあります。女神の主題と貝殻文を区別します。

出典・参照箇所

出典確認:2026年9月20日。鑑賞・記述の手掛かりは、資料に基づく本辞典の編集上の助言です。

この項目のページへ

神話・人物

メルクリウス

Mercury / Hermes / ヘルメス

神々の使者で、交易や雄弁とも関わる神。

見分け方・歴史・出典を読む

神々の使者で、交易や雄弁とも関わる神。

見分け方

翼の付いた帽子や履物、二匹の蛇を絡ませた杖カドゥケウスが主な手掛かりです。

意味と歴史

National Galleryは、メルクリウスを神々の使者・交易の神として説明し、理性と雄弁の性質をクピドの教育場面とも関連付けます。

鑑賞・記述の手掛かり

商業に関わる器物や記念装飾で見つかった場合も、用途だけで結論を出さず、杖の蛇の数と翼を観察します。

混同しやすい点

一匹の蛇が巻く医神アスクレピオスの杖とは区別して記録します。欠損した小像では杖の形が判定できないことがあります。

出典・参照箇所

出典確認:2026年9月20日。鑑賞・記述の手掛かりは、資料に基づく本辞典の編集上の助言です。

原典を読む:杖に巻く蛇の数

Meyerの蛇の節は、メルクリウスの杖に巻く一対の蛇と、アスクレピオスの杖の一本の蛇を区別して説明します。蛇の頭と尾を追い、数、翼の有無、持つ人物を記録します。

A HANDBOOK OF ORNAMENT · 原典図版

The Serpent:Meyer原典 図版60
The Serpent
原典のページ全体。複数の図例を含みます。本文の図版番号と各図の番号を照合してください。
Franz Sales Meyer, A Handbook of Ornament, Fourth American Edition(年記なし/目録 [1892?]), 図版60。University of California Libraries/Internet Archive。Public Domain。
原本で拡大する · 権利表示

小さく省略された意匠では蛇の数が判然としないことがあります。商業や医療の意味を、杖らしい形だけで決めつけないでください。

原典解説の確認:2026年9月23日。歴史的な図案集の記述と、本辞典の鑑賞上の助言を分けて紹介しています。

この項目のページへ

神話・人物

ディアナ

Diana / Artemis / アルテミス

狩猟と貞潔に関わる女神。月の女神との結び付きにより三日月を付けることがあります。

見分け方・歴史・出典を読む

狩猟と貞潔に関わる女神。月の女神との結び付きにより三日月を付けることがあります。

見分け方

三日月、弓と矢筒、犬や鹿。女性の狩人として表されることが多い人物です。

意味と歴史

National Galleryの用語辞典は月神ルナとの関係と、アポロンの双子の姉妹であることを説明します。

鑑賞・記述の手掛かり

狩人の小像では、頭部の月、持物、従う動物を順に確認します。単独像か、アクタイオンなどの物語の一部かも重要です。

混同しやすい点

三日月だけを根拠にディアナと断定しないでください。ルナなど他の図像も比較対象です。

出典・参照箇所

出典確認:2026年9月20日。鑑賞・記述の手掛かりは、資料に基づく本辞典の編集上の助言です。

この項目のページへ

神話・人物

アポロン

Apollo / Apollon

予言や芸術に関わり、太陽とも結び付けて表現される神。

見分け方・歴史・出典を読む

予言や芸術に関わり、太陽とも結び付けて表現される神。

見分け方

頭部の光線、芸術や詩の場面、月桂樹に変わるダフネと組み合わされた若い男性像。

意味と歴史

ドメニキーノらの1616–18年の壁画では、光線を放つアポロンが、手から葉を生じさせるダフネを追います。物語の出典はオウィディウス『変身物語』です。

鑑賞・記述の手掛かり

月桂樹や光だけでなく、人物の動きや相手の変身を読みます。図像の物語は、同じ植物を使う縁飾りの意味とは分けます。

混同しやすい点

月桂樹の文様一般がダフネの物語を表すわけではありません。

出典・参照箇所

出典確認:2026年9月20日。鑑賞・記述の手掛かりは、資料に基づく本辞典の編集上の助言です。

原典を読む:月桂樹との関係

Meyerの月桂樹の節はアポロンと月桂樹の結び付き、詩人や勝者に冠を与える用法を述べます。人物の頭上だけでなく、楽器や銘板を囲む月桂枝にも注目して比較できます。

A HANDBOOK OF ORNAMENT · 原典図版

The Laurel, and the Olive:Meyer原典 図版27
The Laurel, and the Olive
原典のページ全体。複数の図例を含みます。本文の図版番号と各図の番号を照合してください。
Franz Sales Meyer, A Handbook of Ornament, Fourth American Edition(年記なし/目録 [1892?]), 図版27。University of California Libraries/Internet Archive。Public Domain。
原本で拡大する · 権利表示

月桂冠を着ける人物が全てアポロンではありません。楽器、他の持物、銘文を一緒に確認し、栄誉一般の表現と区別します。

原典解説の確認:2026年9月23日。歴史的な図案集の記述と、本辞典の鑑賞上の助言を分けて紹介しています。

この項目のページへ

神話・人物

バッカス

Bacchus / Dionysus / ディオニュソス

酒と祝祭の神。従者を伴う酒宴や行列の場面に登場します。

見分け方・歴史・出典を読む

酒と祝祭の神。従者を伴う酒宴や行列の場面に登場します。

見分け方

葡萄の冠、豹などの動物、サテュロスやマイナスの一行。年老いたシレノスが加わる場合もあります。

意味と歴史

ティツィアーノ《バッカスとアリアドネ》(1520–23年)は、オウィディウスとカトゥルスに関わる物語を描く作例です。

鑑賞・記述の手掛かり

杯の葡萄文を見る際は、植物だけの装飾か、人物や従者を伴うバッカス的主題かを分けます。

混同しやすい点

葡萄があるだけでバッカスの祭礼とはいえません。実用品の用途に適した植物装飾という可能性もあります。

出典・参照箇所

出典確認:2026年9月20日。鑑賞・記述の手掛かりは、資料に基づく本辞典の編集上の助言です。

原典を読む:葡萄だけでなく蔦も見る

Meyerの葡萄・蔦の節は、葉冠、杖、酒器を一組として読む資料です。葡萄の実房の有無だけで判断せず、蔦の葉や杖、伴う人物と合わせると、バッカスの一行と一般的な植物装飾を比較できます。

A HANDBOOK OF ORNAMENT · 原典図版

The Vine:Meyer原典 図版30
The Vine
原典のページ全体。複数の図例を含みます。本文の図版番号と各図の番号を照合してください。
Franz Sales Meyer, A Handbook of Ornament, Fourth American Edition(年記なし/目録 [1892?]), 図版30。University of California Libraries/Internet Archive。Public Domain。
原本で拡大する · 権利表示

植物は持物の一つであり、単独では人物の同定を完了できません。図版の引用が、ある陶磁器工房の直接の図案源だったことを意味するわけでもありません。

原典解説の確認:2026年9月23日。歴史的な図案集の記述と、本辞典の鑑賞上の助言を分けて紹介しています。

この項目のページへ

神話・人物

パン

Pan / 山羊脚の神

ICONOLOGIA · 1603年版の原図

世界 — Mondo(パンの姿)・1603年版原本331頁
世界 — Mondo(パンの姿)
角、山羊の脚、管を束ねた笛、曲がった杖。原本の見出しはMondoで、パンの姿を世界の寓意に用いています。
Cesare Ripa, Iconologia, Roma: Lepido Facij, 1603, p. 331。Duke University Libraries所蔵/Internet Archive公開スキャン。Public Domain。
原本で拡大する · 権利表示

野や森に関わる神。山羊の特徴と葦笛が重要な手掛かりです。

見分け方・歴史・出典を読む

野や森に関わる神。山羊の特徴と葦笛が重要な手掛かりです。

見分け方

山羊のような脚や角、複数の管を並べた笛。人物全体と楽器を一緒に見ます。

意味と歴史

National Galleryの用語辞典は、パンの笛と、アポロンとの音楽競争を説明しています。

鑑賞・記述の手掛かり

家具金具や器物の面貌に山羊的な特徴があっても、全身像と持物がなければ「パン風」「サテュロス風」と留保して記述できます。

混同しやすい点

角のある顔や山羊脚は、パン固有の証拠ではありません。サテュロス等との区別には追加の要素が必要です。

出典・参照箇所

出典確認:2026年9月20日。鑑賞・記述の手掛かりは、資料に基づく本辞典の編集上の助言です。

この項目のページへ

神話・人物

ネプトゥヌスと海の一行

Neptune / Poseidon / Triton / Hippocampus

海神とその従者・海獣を組み合わせた主題。器物の水に関わる用途とも結び付きます。

見分け方・歴史・出典を読む

海神とその従者・海獣を組み合わせた主題。器物の水に関わる用途とも結び付きます。

Centerpiece
Cozzi Manufactory《Centerpiece》、ca. 1770–80。The Metropolitan Museum of Art, 1977.216.37。Bequest of R. Thornton Wilson, in memory of his wife, Florence Ellsworth Wilson, 1977。 所蔵作品の詳細/Open Access・Public Domain。

見分け方

三叉戟、海の動物、魚尾を持つ馬、巻貝。海神とトリトンは構成全体で区別します。

意味と歴史

ルーベンスの銀器図案には三叉戟を持つ海神が描かれます。Metのコッツィ製中央飾りは、巻貝を吹く人物をNeptuneとし、足元に4頭の海馬を記録しています。

鑑賞・記述の手掛かり

水盤や卓上飾りでは、持物だけでなく作品目録の同定も確認します。同じ楽器が複数の海の人物に使われる例があります。

混同しやすい点

巻貝を吹く人物を必ずトリトンと決めないでください。古い同定を扱う場合も、どの機関の見解かを明示します。

出典・参照箇所

出典確認:2026年9月20日。鑑賞・記述の手掛かりは、資料に基づく本辞典の編集上の助言です。

原典を読む:海の一行とイルカ文

Meyerのドルフィンの節は三叉戟や海の人物との組合せを説明し、図版には幻想的に変形したイルカも載せます。自然のイルカの姿との違いを認めつつ、尾・頭・配置を記述できます。

A HANDBOOK OF ORNAMENT · 原典図版

The Dolphin:Meyer原典 図版56
The Dolphin
原典のページ全体。複数の図例を含みます。本文の図版番号と各図の番号を照合してください。
Franz Sales Meyer, A Handbook of Ornament, Fourth American Edition(年記なし/目録 [1892?]), 図版56。University of California Libraries/Internet Archive。Public Domain。
原本で拡大する · 権利表示

海の動物だけでネプトゥヌス本人とは同定できません。噴水の注口や器の脚など、装飾の用途も合わせて読みます。

原典解説の確認:2026年9月23日。歴史的な図案集の記述と、本辞典の鑑賞上の助言を分けて紹介しています。

この項目のページへ

神話・人物

プシュケ

Psyche / Psyché

クピドとの恋と試練の物語の主人公。

見分け方・歴史・出典を読む

クピドとの恋と試練の物語の主人公。

見分け方

クピドとの組合せや、眠る相手を灯火で見る場面など、物語の状況が主要な手掛かりです。

意味と歴史

物語は2世紀のローマの作家アプレイウス『黄金のろば』に語られます。ルーベンスの銀器図案ではクピドとの抱擁が縁の装飾に用いられます。

鑑賞・記述の手掛かり

男女の小像は、抱擁しているというだけで固有の神話名を付けず、翼や持物、既知の図案との対応を調べます。

混同しやすい点

愛の男女像一般をクピドとプシュケに同定するには情報が足りません。

出典・参照箇所

出典確認:2026年9月20日。鑑賞・記述の手掛かりは、資料に基づく本辞典の編集上の助言です。

この項目のページへ

植物・幾何文様

アカンサス

Acanthus / アカンサス葉文

アカンサスの形態模式図
形を比較するための模式図/史料の複製ではありません

深い切れ込みのある葉を様式化した装飾。植物の写生と同一ではありません。

見分け方・歴史・出典を読む

深い切れ込みのある葉を様式化した装飾。植物の写生と同一ではありません。

見分け方

中央の葉脈から左右へ葉片が分かれ、先端が巻いたり反り返ったりします。

意味と歴史

Metのルネサンス教材は、古代ギリシャとルネサンスでの装飾使用を挙げています。額縁研究書も葉から導かれた様式化形として定義します。

鑑賞・記述の手掛かり

葉片の配列、先端の反転、彫りの深さを比較します。植物名の一致より、どのように器面や部材へ収めているかが様式比較に役立ちます。

混同しやすい点

アカンサスがあるだけでは制作年代を決められません。復古的な装飾にも使用されます。

出典・参照箇所

出典確認:2026年9月20日。鑑賞・記述の手掛かりは、資料に基づく本辞典の編集上の助言です。

原典を読む:植物と図案を比較する

図版21–23は自然の葉と図案化された葉を段階的に示します。切れ込みの深さだけでなく、中央の葉脈、先端の反り、左右の裂片がどう重なるかを比較すると、アカンサスらしさを説明しやすくなります。

A HANDBOOK OF ORNAMENT · 原典図版

The Akanthos Leaf:Meyer原典 図版21
The Akanthos Leaf
原典のページ全体。複数の図例を含みます。本文の図版番号と各図の番号を照合してください。
Franz Sales Meyer, A Handbook of Ornament, Fourth American Edition(年記なし/目録 [1892?]), 図版21。University of California Libraries/Internet Archive。Public Domain。
原本で拡大する · 権利表示

Meyerは装飾上の造形の豊かさを重視しています。ただし同書の「象徴的意味はない」という断言を、あらゆる時代の作品へ広げることはしません。

原典解説の確認:2026年9月23日。歴史的な図案集の記述と、本辞典の鑑賞上の助言を分けて紹介しています。

この項目のページへ

植物・幾何文様

パルメット

Palmette / 扇状葉文

パルメットの形態模式図
形を比較するための模式図/史料の複製ではありません

葉片を扇状に広げた左右対称の植物文様。下部に渦巻を伴うことがあります。

見分け方・歴史・出典を読む

葉片を扇状に広げた左右対称の植物文様。下部に渦巻を伴うことがあります。

見分け方

一本の中心軸から、指のように葉片が放射状に開きます。花を正面から見たロゼットとは構造が異なります。

意味と歴史

Getty AATは紀元前2千年紀の西アジア・東地中海の類例を挙げ、起源は不明としています。古典様式とその復興で繰り返し使われました。

鑑賞・記述の手掛かり

単独の扇形か、連続する帯の一部かを確認します。後者はアンテミオンとして記述される場合があります。

混同しやすい点

「古代ギリシャで発明された」「必ず特定の樹木を表す」と断定しないでください。

出典・参照箇所

出典確認:2026年9月20日。鑑賞・記述の手掛かりは、資料に基づく本辞典の編集上の助言です。

原典を読む:一つの形と帯の構成

図版92では扇状の単位を横に並べるだけでなく、渦巻く帯で結ぶ構成が見られます。中央の葉、左右へ小さくなる葉、下部のつなぎ方を順に比較します。

A HANDBOOK OF ORNAMENT · 原典図版

The Palmette Band:Meyer原典 図版92
The Palmette Band
原典のページ全体。複数の図例を含みます。本文の図版番号と各図の番号を照合してください。
Franz Sales Meyer, A Handbook of Ornament, Fourth American Edition(年記なし/目録 [1892?]), 図版92。University of California Libraries/Internet Archive。Public Domain。
原本で拡大する · 権利表示

自然のヤシの葉を描くことと、左右対称の装飾形式を作ることを区別します。同書の古代優位の美的評価は、現代の価値判断として採用しません。

原典解説の確認:2026年9月23日。歴史的な図案集の記述と、本辞典の鑑賞上の助言を分けて紹介しています。

この項目のページへ

植物・幾何文様

アンテミオン

Anthemion / パルメット連続文

アンテミオンの形態模式図
形を比較するための模式図/史料の複製ではありません

パルメットや忍冬形の要素を蔓状の線でつなぐ帯状装飾。

見分け方・歴史・出典を読む

パルメットや忍冬形の要素を蔓状の線でつなぐ帯状装飾。

見分け方

扇形の単位と、別の花形・葉形が交互に反復し、下方の曲線で連結します。

意味と歴史

Metの『Italian Renaissance Frames』p.107は、パルメットと忍冬形を交互に配する文様として説明します。古典装飾を継承した額縁を読む語彙です。

鑑賞・記述の手掛かり

扇形単体を指すパルメットと、帯全体を指す名称を分けると、縁飾りの記述が明確になります。

混同しやすい点

すべての連続植物文をアンテミオンと呼ぶわけではありません。構成単位と連結を確認します。

出典・参照箇所

出典確認:2026年9月20日。鑑賞・記述の手掛かりは、資料に基づく本辞典の編集上の助言です。

原典を読む:花文の反復を読む

Meyer図版92はパルメットを含む連続帯を比較する資料です。一つの扇形だけでなく、隣の単位と交互に何が入り、どこを渦巻きが結ぶかを追うと、連続花文の構成を説明できます。

A HANDBOOK OF ORNAMENT · 原典図版

The Palmette Band:Meyer原典 図版92
The Palmette Band
原典のページ全体。複数の図例を含みます。本文の図版番号と各図の番号を照合してください。
Franz Sales Meyer, A Handbook of Ornament, Fourth American Edition(年記なし/目録 [1892?]), 図版92。University of California Libraries/Internet Archive。Public Domain。
原本で拡大する · 権利表示

この図版の原見出しはThe Palmette Bandです。アンテミオンという用語の範囲そのものを定義する出典とは分け、形態の比較資料として用います。

原典解説の確認:2026年9月23日。歴史的な図案集の記述と、本辞典の鑑賞上の助言を分けて紹介しています。

この項目のページへ

植物・幾何文様

ロゼット

Rosette / 花形文 / 薔薇飾り

ロゼットの形態模式図
形を比較するための模式図/史料の複製ではありません

花を正面から見たように、中心の周囲へ花弁を放射状に配した文様。

見分け方・歴史・出典を読む

花を正面から見たように、中心の周囲へ花弁を放射状に配した文様。

Fragment from a Frieze with Meander Pattern and Rosettes
《Fragment from a Frieze with Meander Pattern and Rosettes》、500–599。The Metropolitan Museum of Art, 09.217.5。Rogers Fund, 1909。 所蔵作品の詳細/Open Access・Public Domain。

見分け方

円形の中心、複数の花弁、放射対称の構成。必ずしも写実的な薔薇ではありません。

意味と歴史

Getty AATは文様として独立した語彙を設けています。Metのフリーズ断片にもメアンダーと組み合わされたロゼットの用例があります。

鑑賞・記述の手掛かり

家具や額縁では、接合部の中心、四隅、連続帯の間など、配置も記録します。花弁の枚数だけで特定の象徴を付けないようにします。

混同しやすい点

語源から、すべてを薔薇の花や愛の象徴と説明するのは避けます。

出典・参照箇所

出典確認:2026年9月20日。鑑賞・記述の手掛かりは、資料に基づく本辞典の編集上の助言です。

この項目のページへ

植物・幾何文様

メアンダー/グリーク・キー

Meander / Greek key / 雷文状

メアンダー/グリーク・キーの形態模式図
形を比較するための模式図/史料の複製ではありません

直線が折れ曲がりながら連続する幾何学文様。

見分け方・歴史・出典を読む

直線が折れ曲がりながら連続する幾何学文様。

見分け方

直角の折返し、連続性、枠のような反復単位。単位同士の接続の違いにも種類があります。

意味と歴史

Metの解説は古代美術で頻繁に見られる文様として取り上げています。古典的な装飾語彙として後代にも再利用されます。

鑑賞・記述の手掛かり

器の口縁・台座の周囲で、線が一続きか、独立した単位かを観察します。まず形を記述してから地域的名称を検討します。

混同しやすい点

東アジアの雷文に似ていることだけでは、相互の直接的な伝播や共通の象徴意味は証明できません。

出典・参照箇所

出典確認:2026年9月20日。鑑賞・記述の手掛かりは、資料に基づく本辞典の編集上の助言です。

この項目のページへ

植物・幾何文様

卵鏃文

Egg-and-dart / エッグ・アンド・ダート

卵鏃文の形態模式図
形を比較するための模式図/史料の複製ではありません

卵形と矢先状の細い形を交互に並べる縁装飾。

見分け方・歴史・出典を読む

卵形と矢先状の細い形を交互に並べる縁装飾。

見分け方

丸みを帯びた卵形、周囲の枠、間に入る尖った形。表面の連続した起伏が特徴です。

意味と歴史

南フロリダ大学の教材は、古代ギリシャのイオニア式柱頭とローマでの使用を説明します。後世の額縁にも応用されました。

鑑賞・記述の手掛かり

楕円が並ぶだけの帯と区別し、卵形の間の要素を確認します。細部が摩耗した器物では、斜めからの観察が役立ちます。

混同しやすい点

卵=誕生、矢=死という固定的な象徴解釈を、この形だけに付与しません。

出典・参照箇所

出典確認:2026年9月20日。鑑賞・記述の手掛かりは、資料に基づく本辞典の編集上の助言です。

原典を読む:卵形と間の尖った要素

図版100は卵形と、その間の尖った形、葉形の縁取りを比較する資料です。卵形を囲む輪郭と、尖った要素が上か下のどちらから伸びるかを見ます。

A HANDBOOK OF ORNAMENT · 原典図版

The Enrichment of other Mouldings:Meyer原典 図版100
The Enrichment of other Mouldings
原典のページ全体。複数の図例を含みます。本文の図版番号と各図の番号を照合してください。
Franz Sales Meyer, A Handbook of Ornament, Fourth American Edition(年記なし/目録 [1892?]), 図版100。University of California Libraries/Internet Archive。Public Domain。
原本で拡大する · 権利表示

Meyerは葉の変形として説明していますが、これは同書の理論です。同書が後代の形を「誤解」などと評価する箇所は、そのまま現代の解説には引き継ぎません。

原典解説の確認:2026年9月23日。歴史的な図案集の記述と、本辞典の鑑賞上の助言を分けて紹介しています。

この項目のページへ

植物・幾何文様

ビード・アンド・リール

Bead-and-reel / 珠玉連珠文

ビード・アンド・リールの形態模式図
形を比較するための模式図/史料の複製ではありません

丸い珠や細長い珠など、異なる形の単位を交互に配した帯状装飾。

見分け方・歴史・出典を読む

丸い珠や細長い珠など、異なる形の単位を交互に配した帯状装飾。

見分け方

球状・楕円状の単位と、短い円盤状の単位が交替します。均一な丸珠だけの縁とは区別します。

意味と歴史

ピッツバーグ大学が装飾用語として定義し、Metのルネサンス額縁の用語集・文様図にも収録しています。

鑑賞・記述の手掛かり

縁の小さな粒をすべて「ビーディング」とせず、反復する単位の違いを記述すると、文様の比較が容易になります。

混同しやすい点

形態名は製法名ではありません。粒状に見えても、粒を個々に接合した技法とは限りません。

出典・参照箇所

出典確認:2026年9月20日。鑑賞・記述の手掛かりは、資料に基づく本辞典の編集上の助言です。

原典を読む:丸珠だけの縁取りとの違い

図版98には丸珠・円盤・楕円形を組み合わせる縁取りが並びます。珠の数、間に挟む円盤、単位が繰り返す間隔を比べると、連珠文との違いを具体的に書けます。

A HANDBOOK OF ORNAMENT · 原典図版

The Enrichment of the Bead Moulding:Meyer原典 図版98
The Enrichment of the Bead Moulding
原典のページ全体。複数の図例を含みます。本文の図版番号と各図の番号を照合してください。
Franz Sales Meyer, A Handbook of Ornament, Fourth American Edition(年記なし/目録 [1892?]), 図版98。University of California Libraries/Internet Archive。Public Domain。
原本で拡大する · 権利表示

呼称から真珠などの実素材を推測せず、浮彫・刻線・絵付けのどの表現かを併記します。

原典解説の確認:2026年9月23日。歴史的な図案集の記述と、本辞典の鑑賞上の助言を分けて紹介しています。

この項目のページへ

植物・幾何文様

ギヨシェ文

Guilloche / 組紐状連続文

ギヨシェ文の形態模式図
形を比較するための模式図/史料の複製ではありません

帯や曲線が互いに絡み、輪を連続させる装飾文様。

見分け方・歴史・出典を読む

帯や曲線が互いに絡み、輪を連続させる装飾文様。

見分け方

二本以上の帯の交差、繰り返す輪、場合によって輪の中に花形や珠。

意味と歴史

Gettyのフランス銀器研究では蓋付き碗の縁をguillocheと記述します。額縁研究でも帯状文様として扱われます。

鑑賞・記述の手掛かり

銀器では「ギヨシェ状の縁飾り」と形を記述し、機械彫りか鋳造かなどの製法は別に確かめます。

混同しやすい点

機械彫りのギヨシェ技法と、文様としてのguillocheは同じ意味ではありません。名前だけで工程を判定しないでください。

出典・参照箇所

出典確認:2026年9月20日。鑑賞・記述の手掛かりは、資料に基づく本辞典の編集上の助言です。

原典を読む:交差の順序と目状の空間

Meyer図版86–90の組紐帯では、線が上と下を交替して通る仕組み、目状の空間、色や溝で交差を表す方法を比較できます。表面の線を一本ずつ追い、周期を確認することが見分ける手順です。

A HANDBOOK OF ORNAMENT · 原典図版

The Interlacement Band:Meyer原典 図版86
The Interlacement Band
原典のページ全体。複数の図例を含みます。本文の図版番号と各図の番号を照合してください。
Franz Sales Meyer, A Handbook of Ornament, Fourth American Edition(年記なし/目録 [1892?]), 図版86。University of California Libraries/Internet Archive。Public Domain。
原本で拡大する · 権利表示

原典のInterlacementは広い分類です。機械で彫るギヨシェ加工の全てを、この組紐帯の図版から説明できるわけではありません。

原典解説の確認:2026年9月23日。歴史的な図案集の記述と、本辞典の鑑賞上の助言を分けて紹介しています。

この項目のページへ

植物・幾何文様

フェストゥーン

Festoon / Festoons / 花綱文 / ガーランド

フェストゥーンの形態模式図
形を比較するための模式図/史料の複製ではありません

花・葉・果実を束ね、二点から弧状に垂らしたように表す装飾。

見分け方・歴史・出典を読む

花・葉・果実を束ね、二点から弧状に垂らしたように表す装飾。

見分け方

左右の吊り点と中央の垂れ下がり。紐・リボン・結び目が加わることがあります。

意味と歴史

Getty AATは古典および古典を受け継ぐ建築のフリーズやパネルに用いる文様として説明します。

鑑賞・記述の手掛かり

円環状のリース、直線的な花帯、垂れ下がるフェストゥーンを形で区別します。人物が両端を支える構成も比較対象になります。

混同しやすい点

花・果実の種類が判別できない場合は、特定の収穫・祭礼の意味まで断定しません。

出典・参照箇所

出典確認:2026年9月20日。鑑賞・記述の手掛かりは、資料に基づく本辞典の編集上の助言です。

原典を読む:垂れ下がり方と支持点

図版38–40は縦に下がる果実の束と、二点の間で弧を描く飾りを比較できます。支持点にはロゼットや頭部などが置かれ、空いた上部にも別の図像が入るため、花綱だけを切り離さず全体を読みます。

A HANDBOOK OF ORNAMENT · 原典図版

The Fruit Festoon:Meyer原典 図版39
The Fruit Festoon
原典のページ全体。複数の図例を含みます。本文の図版番号と各図の番号を照合してください。
Franz Sales Meyer, A Handbook of Ornament, Fourth American Edition(年記なし/目録 [1892?]), 図版39。University of California Libraries/Internet Archive。Public Domain。
原本で拡大する · 権利表示

同書の祭儀を起源とする説明は、歴史的な図案集の解釈として扱います。個々の器物が祭祀用であったことの証明ではありません。

原典解説の確認:2026年9月23日。歴史的な図案集の記述と、本辞典の鑑賞上の助言を分けて紹介しています。

この項目のページへ

植物・幾何文様

カルトゥーシュ

Cartouche / 装飾枠

カルトゥーシュの形態模式図
形を比較するための模式図/史料の複製ではありません

銘文・紋章・絵などを囲む装飾的な枠。巻紙のような折返しを持つ例があります。

見分け方・歴史・出典を読む

銘文・紋章・絵などを囲む装飾的な枠。巻紙のような折返しを持つ例があります。

見分け方

中央の空間と、それを取り巻く巻端・曲線・葉形。枠そのものと内部の主題を分けて観察します。

意味と歴史

Metのルネサンス教材は、端を折り返した巻物状の装飾として定義しています。

鑑賞・記述の手掛かり

磁器の地色の中に絵が残される「窓」と、その外側の装飾枠は同一ではありません。枠の構造と内部の絵を別々に記録します。

混同しやすい点

古代エジプトの王名を囲むカルトゥーシュとは、使用する分野・形態が異なります。

出典・参照箇所

出典確認:2026年9月20日。鑑賞・記述の手掛かりは、資料に基づく本辞典の編集上の助言です。

この項目のページへ

構成・装飾様式

グロテスク文様

Grotesque / Grottesche / グロテスカ

細い軸や蔓の周りに、人物・動物・植物・小建築などを非現実的に組み合わせる装飾。

見分け方・歴史・出典を読む

細い軸や蔓の周りに、人物・動物・植物・小建築などを非現実的に組み合わせる装飾。

見分け方

軽い骨組、左右に広がる蔓、異種の生物や器物の結合。余白も構成の一部になります。

意味と歴史

Metの装飾版画研究は、ネロのドムス・アウレアの地下状空間で再発見されたローマ壁画に名称と復興の背景を求めています。

鑑賞・記述の手掛かり

「不気味な顔」一つを指す語としてではなく、面全体の配置や混成の構造を読みます。版画は器物へ図案を伝える比較資料になります。

混同しやすい点

日常語の「異様な・醜怪な」と、美術史上の装飾名は意味が異なります。

出典・参照箇所

出典確認:2026年9月20日。鑑賞・記述の手掛かりは、資料に基づく本辞典の編集上の助言です。

原典を読む:人・動物・植物の接続を見る

Meyer図版66と本文は、人の胴が魚の尾や植物へ移るような混成の形を扱います。どの部分で生物の種類が変わるか、左右の像が軸を挟んで対応するかを記述すると、単に奇怪な模様という説明を超えられます。

図案集の怪物という分類と、装飾全体を指すグロテスクの用法を分けます。顔だけのマスカロンと、画面全体の構成も同一ではありません。

原典解説の確認:2026年9月23日。歴史的な図案集の記述と、本辞典の鑑賞上の助言を分けて紹介しています。

この項目のページへ

構成・装飾様式

アラベスク

Arabesque / 植物唐草

分岐・反復する植物曲線を主体とした装飾。呼び方の範囲は地域と文献によって異なります。

見分け方・歴史・出典を読む

分岐・反復する植物曲線を主体とした装飾。呼び方の範囲は地域と文献によって異なります。

見分け方

蔓や葉が互いに連結して反復し、面を秩序立てて覆います。人物混成のグロテスクとは重点が異なります。

意味と歴史

Metのイスラーム美術解説は10~12世紀の抽象的植物文様の発達と、16世紀ヨーロッパでの展開を説明しています。

鑑賞・記述の手掛かり

「唐草」「アラベスク」の語を使う際は、どの地域のどの構成を指すかを添えます。単なる渦巻や植物の写生と区別します。

混同しやすい点

植物の反復すべてに宗教的・宇宙論的な意味があるとは限りません。個別の用途と研究を確認します。

出典・参照箇所

出典確認:2026年9月20日。鑑賞・記述の手掛かりは、資料に基づく本辞典の編集上の助言です。

この項目のページへ

構成・装飾様式

ロカイユ

Rocaille / 貝殻状装飾

ロカイユの形態模式図
形を比較するための模式図/史料の複製ではありません

貝・岩・泡などを思わせる、不規則で曲線的な装飾形。ロココを特徴付ける要素です。

見分け方・歴史・出典を読む

貝・岩・泡などを思わせる、不規則で曲線的な装飾形。ロココを特徴付ける要素です。

見分け方

C字・S字の曲線、波打つ輪郭、貝の稜線のような筋。実際の貝に忠実とは限りません。

意味と歴史

ブレーメン大学の研究は貝・樹皮・岩・泡のような多様な形を指摘しています。V&Aは18世紀のロココを非対称曲線と自然形の装飾として解説します。

鑑賞・記述の手掛かり

器の縁や把手では、単独の貝殻文か、曲線が周囲へ溶け込むロカイユかを見ます。左右の差も観察点です。

混同しやすい点

ロカイユは装飾要素、ロココはより広い様式の呼び名です。一つの貝形で年代は確定できません。

出典・参照箇所

出典確認:2026年9月20日。鑑賞・記述の手掛かりは、資料に基づく本辞典の編集上の助言です。

原典を読む:貝殻の形から比較する

Meyer図版59は自然の貝と装飾された貝を比較する資料です。放射する筋を保つ対称的な貝と、周囲へ曲線が伸びる構成を見比べ、貝という素材の形と装飾様式の名称を分けて考えます。

A HANDBOOK OF ORNAMENT · 原典図版

The Shell:Meyer原典 図版59
The Shell
原典のページ全体。複数の図例を含みます。本文の図版番号と各図の番号を照合してください。
Franz Sales Meyer, A Handbook of Ornament, Fourth American Edition(年記なし/目録 [1892?]), 図版59。University of California Libraries/Internet Archive。Public Domain。
原本で拡大する · 権利表示

この図版はロカイユ全体の定義ではなく貝殻の比較資料です。貝があるという理由だけでロココ期と断定することはできません。

原典解説の確認:2026年9月23日。歴史的な図案集の記述と、本辞典の鑑賞上の助言を分けて紹介しています。

この項目のページへ

構成・装飾様式

トロフィー文

Trophy / Trophée / 武具文

武器や防具、または楽器・道具をひとまとまりに配した装飾。

見分け方・歴史・出典を読む

武器や防具、または楽器・道具をひとまとまりに配した装飾。

見分け方

盾や兜を中心に槍などが交差する構成。道具の種類と、束ね方・吊り方を確認します。

意味と歴史

Metのルネサンス装飾版画研究には、武具や道具を重ねる図案と、マヨリカの皿など湾曲した面への使用が考えられる版画が収録されています。

鑑賞・記述の手掛かり

戦勝の主題か、音楽・狩猟などの活動を示す道具群かを、中身から読み分けます。ここでの「トロフィー」は賞杯の器形名ではありません。

混同しやすい点

武器があるだけでは戦勝を表しません。平和像が武具を焼くなど、動作によって意味が逆転します。

出典・参照箇所

出典確認:2026年9月20日。鑑賞・記述の手掛かりは、資料に基づく本辞典の編集上の助言です。

原典を読む:武器の集合の組み立て

図版71・72は盾・武器などを束ねるパネルを示します。中心になる物、斜めに交差する長い物、左右を埋める小道具を分けて見ると、勝利や軍事の主題と装飾の骨格を説明できます。

A HANDBOOK OF ORNAMENT · 原典図版

The Trophy:Meyer原典 図版71
The Trophy
原典のページ全体。複数の図例を含みます。本文の図版番号と各図の番号を照合してください。
Franz Sales Meyer, A Handbook of Ornament, Fourth American Edition(年記なし/目録 [1892?]), 図版71。University of California Libraries/Internet Archive。Public Domain。
原本で拡大する · 権利表示

Meyerは狩猟・海軍の道具への応用にも触れます。武器の束を見ただけで特定の戦争や人物を同定せず、銘文・紋章・制作背景と照合します。

原典解説の確認:2026年9月23日。歴史的な図案集の記述と、本辞典の鑑賞上の助言を分けて紹介しています。

この項目のページへ

陶磁器・交流

シノワズリ

Chinoiserie / 中国趣味 / 東洋趣味

ヨーロッパが東アジア等の造形を選択・改変して作った装飾や表現。

見分け方・歴史・出典を読む

ヨーロッパが東アジア等の造形を選択・改変して作った装飾や表現。

見分け方

空想的な楼閣、鳥や花、衣装を着た人物などの組合せ。中国での実景や風俗に忠実とは限りません。

意味と歴史

V&Aは、16世紀以降の輸入品と18世紀ロココの設計者による再構成を説明し、中国・日本・インドの要素が混ぜられたことを指摘します。

鑑賞・記述の手掛かり

描かれた建物を実在の中国建築と決めず、ヨーロッパの版画・家具図案・輸入品との対応を探します。

混同しやすい点

中国製の輸出工芸品そのものと、ヨーロッパによる中国趣味の表現を区別します。

出典・参照箇所

出典確認:2026年9月20日。鑑賞・記述の手掛かりは、資料に基づく本辞典の編集上の助言です。

この項目のページへ

陶磁器・交流

ウィロー・パターン

Willow pattern / Blue Willow / 柳文

柳、建物、橋、舟などを組み合わせた英国陶器の代表的な景観文様。

見分け方・歴史・出典を読む

柳、建物、橋、舟などを組み合わせた英国陶器の代表的な景観文様。

見分け方

水辺の建物、橋と人物、柳、上方の鳥など。窯や時期によって細部の配置は異なります。

意味と歴史

V&Aは、中国陶磁器に着想を得て18世紀末の英国メーカーが構成した図案と説明しています。有名な恋物語は後から付加されました。

鑑賞・記述の手掛かり

中国から伝わる古い物語の挿絵として扱わず、図案の成立と、それに付された物語を別々に紹介できます。

混同しやすい点

柳のある中国風景観すべてがこのパターンではありません。構成のまとまりを比較します。

出典・参照箇所

出典確認:2026年9月20日。鑑賞・記述の手掛かりは、資料に基づく本辞典の編集上の助言です。

この項目のページへ

陶磁器・交流

ドイツの花

Deutsche Blumen / German flowers / ドイチェ・ブルーメン

マイセン磁器などの花絵を説明する歴史的用語。ヨーロッパの植物を認識できる姿で描く傾向を示します。

見分け方・歴史・出典を読む

マイセン磁器などの花絵を説明する歴史的用語。ヨーロッパの植物を認識できる姿で描く傾向を示します。

見分け方

花弁、葉、茎を比較的明瞭に描き分けた花。図譜に近い姿でも、器面に合わせた構成になっています。

意味と歴史

Smithsonianは約1740年からヨーロッパの花が現れるとし、Weinmannの1737–45年の植物図譜などを絵付師の資料として挙げます。

鑑賞・記述の手掛かり

花の自然らしさと、どの植物図版を直接写したかは別の問いです。図譜との一致には姿勢・葉序・細部の比較が必要です。

混同しやすい点

「ドイツ原産の花だけ」を意味する名称として使わないでください。

出典・参照箇所

出典確認:2026年9月20日。鑑賞・記述の手掛かりは、資料に基づく本辞典の編集上の助言です。

この項目のページへ

陶磁器・交流

マニエール・ブルーメン

Manierblumen / mannered flowers

自由で誇張を含む描き方の花絵を指す用語。

見分け方・歴史・出典を読む

自由で誇張を含む描き方の花絵を指す用語。

見分け方

植物の特徴を保ちながら、花弁や姿態を華やかに展開する描写。厳密な植物標本とは異なる表現です。

意味と歴史

Smithsonianは、より形式的なドイツの花から、MonnoyerやTessierらの花卉画に基づく自由な描写への変化を説明しています。

鑑賞・記述の手掛かり

花束の構成や花の広がりを観察し、植物学的正確さと装飾性を別々に評価します。

混同しやすい点

用語の細分や境界は文献によって異なります。この名称だけで制作年や画家を特定しません。

出典・参照箇所

出典確認:2026年9月20日。鑑賞・記述の手掛かりは、資料に基づく本辞典の編集上の助言です。

この項目のページへ

陶磁器・交流

植物図譜に基づく花卉装飾

Botanical decoration / Hans Sloane wares / ボタニカル

植物の特徴を図譜などの資料と結び付けて表す絵付け。単に花を描いた装飾より狭い意味で用います。

見分け方・歴史・出典を読む

植物の特徴を図譜などの資料と結び付けて表す絵付け。単に花を描いた装飾より狭い意味で用います。

Botanical plate with fruiting branch
Chelsea Porcelain Manufactory《Botanical plate with fruiting branch》、ca. 1755。The Metropolitan Museum of Art, 2016.222。Purchase, Bequest of Bernard M. Baruch, by exchange, 2016。 所蔵作品の詳細/Open Access・Public Domain。

見分け方

枝、果実、花、葉の特徴が読み取りやすい構成。写実的というだけでは図譜の直接使用は証明できません。

意味と歴史

Metのチェルシー約1755年の植物皿は、Philip Miller刊行の植物図版を複数の図柄の典拠とし、植物園と博物学への関心に結び付けられています。

鑑賞・記述の手掛かり

「ハンス・スローン」と呼ばれる器でも、本人が絵付けをした意味ではありません。作者・呼称・図案の出典を分けます。

混同しやすい点

花卉装飾に花言葉を付ける前に、図譜由来の観察的な表現である可能性を検討します。

出典・参照箇所

出典確認:2026年9月20日。鑑賞・記述の手掛かりは、資料に基づく本辞典の編集上の助言です。

この項目のページへ

陶磁器・交流

フルール・アン・テラス

Fleurs en terrasse / 草地に生える花々

花束や散花ではなく、草地から花々が生えているように表すKPMの花卉装飾。

見分け方・歴史・出典を読む

花束や散花ではなく、草地から花々が生えているように表すKPMの花卉装飾。

見分け方

草や地面の上に、丈の異なる花が根元から立ち上がる構成。庭園全体の風景画とは異なります。

意味と歴史

SPSGは1793年の王妃宛て納入を最初の確認例とし、1795年以降の王用食器にも記録します。着想の背景として古代ローマの庭園壁画を挙げています。

鑑賞・記述の手掛かり

地面の有無に注目すると花束・散花と区別できます。古代壁画を挙げる場合も、1795年には未発見だった著名な遺例を直接の手本とはしません。

混同しやすい点

中国磁器との構図の類似は、直接の影響を示す証拠ではありません。現在の庭園植栽も18世紀当時の状態の証拠にはなりません。

出典・参照箇所

出典確認:2026年9月20日。鑑賞・記述の手掛かりは、資料に基づく本辞典の編集上の助言です。

この項目のページへ

陶磁器・交流

柿右衛門様式

Kakiemon style / 柿右衛門写し

乳白色の地と色絵、余白を生かす花鳥などで知られる日本磁器の装飾様式と、その受容。

見分け方・歴史・出典を読む

乳白色の地と色絵、余白を生かす花鳥などで知られる日本磁器の装飾様式と、その受容。

見分け方

白い地を広く残す構成、繊細な色絵、花鳥や人物など。図柄だけで窯を特定しません。

意味と歴史

サントリー美術館は1670年代頃の柿右衛門窯の色絵とヨーロッパへの輸出を解説します。Metは類似様式を複数の窯・絵付工房が制作した点を指摘しています。

鑑賞・記述の手掛かり

西洋磁器では「柿右衛門様式の影響」と、原品の同定、製作地の判断を切り分けます。似た鳥や花だけを由来の確証にしません。

混同しやすい点

柿右衛門風の図案だから日本製、あるいは特定の柿右衛門窯製とは限りません。

出典・参照箇所

出典確認:2026年9月20日。鑑賞・記述の手掛かりは、資料に基づく本辞典の編集上の助言です。

この項目のページへ

陶磁器・交流

伊万里様式と金襴手

Imari / Kinrande / イマリ・パターン

欧州でいう伊万里様式には、染付の青に赤・金などを合わせた華やかな装飾が含まれます。伊万里という名称全体はそれより広いものです。

見分け方・歴史・出典を読む

欧州でいう伊万里様式には、染付の青に赤・金などを合わせた華やかな装飾が含まれます。伊万里という名称全体はそれより広いものです。

見分け方

青・赤・金の配色、区画化した面、花や器物など。色の組合せと構図を別々に観察します。

意味と歴史

サントリー美術館の2014年展は、輸出された伊万里の柿右衛門や金襴手などを区別し、ヨーロッパの宮殿での受容を紹介しています。

鑑賞・記述の手掛かり

西洋アンティークの説明では、製造地を示す「有田製」と、装飾を示す「伊万里様式」を使い分けると誤解を減らせます。

混同しやすい点

赤・青・金で描かれた作品すべてを日本製と判断することはできません。伊万里と金襴手も完全な同義語ではありません。

出典・参照箇所

出典確認:2026年9月20日。鑑賞・記述の手掛かりは、資料に基づく本辞典の編集上の助言です。

この項目のページへ

象徴・主題

ヴァニタス

Vanitas / Memento mori / メメント・モリ

現世の営みや富の儚さ、死を意識させる主題。とくに静物画の一類型として知られます。

見分け方・歴史・出典を読む

現世の営みや富の儚さ、死を意識させる主題。とくに静物画の一類型として知られます。

見分け方

頭蓋骨、消えた灯火、書物や楽器など、死と人間の活動を対比させる物の組合せ。

意味と歴史

National Galleryの用語辞典は旧約聖書「コヘレトの言葉」の空しさの観念と結び付け、Steenwyckの静物画を例示しています。

鑑賞・記述の手掛かり

一つの物の意味を当てはめるより、何が並び、どのように対比されているかを読みます。記念品の銘文も重要な手掛かりです。

混同しやすい点

頭蓋骨のある作品がすべてヴァニタス静物ではありません。メメント・モリは、死を想起させるより広い概念として区別できます。

出典・参照箇所

出典確認:2026年9月20日。鑑賞・記述の手掛かりは、資料に基づく本辞典の編集上の助言です。

原典を読む:頭蓋骨の位置付け

Meyer図版70と本文は頭蓋骨を死・衰滅の記号として扱い、墓碑などの用例に触れます。頭蓋骨が単独か、骨を交差させるか、銘文や他の持物を伴うかを記録します。

A HANDBOOK OF ORNAMENT · 原典図版

Miscellaneous Heads / The Cherub Head, &c.:Meyer原典 図版70
Miscellaneous Heads / The Cherub Head, &c.
原典のページ全体。複数の図例を含みます。本文の図版番号と各図の番号を照合してください。
Franz Sales Meyer, A Handbook of Ornament, Fourth American Edition(年記なし/目録 [1892?]), 図版70。University of California Libraries/Internet Archive。Public Domain。
原本で拡大する · 権利表示

頭蓋骨がある作品をすべてヴァニタスとすることはできません。この原典は頭部の装飾図案集であり、静物画としてのヴァニタス全体を分類する資料とは区別します。

原典解説の確認:2026年9月23日。歴史的な図案集の記述と、本辞典の鑑賞上の助言を分けて紹介しています。

この項目のページへ

象徴・主題

豊穣の角

Cornucopia / Horn of plenty / コルヌコピア

果実や穀物などを満たした角形容器。充足や豊かさを示す持物です。

見分け方・歴史・出典を読む

果実や穀物などを満たした角形容器。充足や豊かさを示す持物です。

見分け方

先細りに曲がる角、その広い口からあふれる果実や穂。空の角や吹奏用の角とは中身で区別します。

意味と歴史

リーパ1603年版の豊穣像が持ちます。ジョルダーノ《正義の寓意》では報償の人物から恩賞があふれる容器として使われます。

鑑賞・記述の手掛かり

単独の縁飾りと、人物の持物を区別します。持っている主体や中身を見れば「豊穣」以外の意味も検討できます。

混同しやすい点

この持物があるだけで人物名は確定しません。フォルトゥナなどにも用いられます。

出典・参照箇所

出典確認:2026年9月20日。鑑賞・記述の手掛かりは、資料に基づく本辞典の編集上の助言です。

この項目のページへ

象徴・主題

四大陸

Four Continents / Europe / Asia / Africa / America

ICONOLOGIA · 1603年版の原図

ヨーロッパ — Europa・1603年版原本333頁
ヨーロッパ — Europa
冠、神殿模型、馬、武器、豊穣の角を伴います。四大陸の序列化を含む当時のヨーロッパの表象です。
Cesare Ripa, Iconologia, Roma: Lepido Facij, 1603, p. 333。Duke University Libraries所蔵/Internet Archive公開スキャン。Public Domain。
原本で拡大する · 権利表示
アジア — Asia・1603年版原本335頁
アジア — Asia
花や植物の冠、香炉、駱駝を伴います。図下の本文は次のAfricaの項目に移っているため、画像上の見出しで同定しています。
Cesare Ripa, Iconologia, Roma: Lepido Facij, 1603, p. 335。Duke University Libraries所蔵/Internet Archive公開スキャン。Public Domain。
原本で拡大する · 権利表示
アフリカ — Africa・1603年版原本337頁
アフリカ — Africa
象頭の被り物、蠍、獅子、蛇、穀物の角。地域の客観的な描写ではなく、リーパの時代の寓意的な類型です。
Cesare Ripa, Iconologia, Roma: Lepido Facij, 1603, p. 337。Duke University Libraries所蔵/Internet Archive公開スキャン。Public Domain。
原本で拡大する · 権利表示
アメリカ — America・1603年版原本338頁
アメリカ — America
羽根飾り、弓矢、爬虫類、人の頭部を足元に置く表現。植民地時代の他者像を含む史料として読みます。
Cesare Ripa, Iconologia, Roma: Lepido Facij, 1603, p. 338。Duke University Libraries所蔵/Internet Archive公開スキャン。Public Domain。
原本で拡大する · 権利表示

近世ヨーロッパが世界をヨーロッパ・アジア・アフリカ・アメリカの四つとして擬人化した主題。

見分け方・歴史・出典を読む

近世ヨーロッパが世界をヨーロッパ・アジア・アフリカ・アメリカの四つとして擬人化した主題。

Asia, from Allegories of the Four Continents
Fulda Pottery and Porcelain Manufactory《Asia, from Allegories of the Four Continents》、1781–88。The Metropolitan Museum of Art, 59.208.7。Gift of Estate of James Hazen Hyde, 1959。 所蔵作品の詳細/Open Access・Public Domain。

見分け方

衣装、動物、植物や道具の異なる四人組。女性像のほか、子供の姿に置き換えられる場合もあります。

意味と歴史

Metのフルダ《アジア》(1781–88年)は磁器小像の実例です。1786年図案のボーヴェ製タピスリーについて、同館はヨーロッパ中心の権力表象を解説します。

鑑賞・記述の手掛かり

一組の像は、各人物だけでなく序列・配置・対応する動物も記録します。工芸品が当時の世界観を伝える例として読めます。

混同しやすい点

当時のヨーロッパの想像・類型化を含む表現で、各地域の人々や文化の客観的な描写ではありません。

出典・参照箇所

出典確認:2026年9月20日。鑑賞・記述の手掛かりは、資料に基づく本辞典の編集上の助言です。

この項目のページへ

植物・幾何文様

月桂樹・月桂冠

Laurel / Laurus nobilis / Laurier

A HANDBOOK OF ORNAMENT · 原典図版

The Laurel, and the Olive:Meyer原典 図版27
The Laurel, and the Olive
原典のページ全体。複数の図例を含みます。本文の図版番号と各図の番号を照合してください。
Franz Sales Meyer, A Handbook of Ornament, Fourth American Edition(年記なし/目録 [1892?]), 図版27。University of California Libraries/Internet Archive。Public Domain。
原本で拡大する · 権利表示

月桂樹の葉や枝を、冠・帯・花綱などに組み立てた植物文です。

見分け方・歴史・出典を読む

月桂樹の葉や枝を、冠・帯・花綱などに組み立てた植物文です。

見分け方

先の尖った細長い葉を枝に沿って配し、輪に閉じるもの、左右の枝を下で結ぶものがあります。実やリボン、中央の文字も観察します。

意味と歴史

Meyerは図版27で植物の姿、28で器・浮彫・象嵌への展開を対比し、アポロンとの結び付きと詩人・勝者を冠する慣習を説明しています。

鑑賞・記述の手掛かり

輪郭だけでなく葉の縁と付き方を見て、オリーヴや樫の冠と比較します。記念銘を囲む場合は、何の栄誉を示すかを銘文で確かめます。

混同しやすい点

葉冠をすべて月桂冠と呼ぶことはできません。勝利の象徴という一般論から、特定の戦勝記念品や所持者を断定しないでください。

出典・参照箇所

  • Franz Sales Meyer, A Handbook of Ornament — The Laurel, and the Olive — 歴史的な装飾教育・図案集(古代作品そのものではない)/Fourth American Edition、図版 27–28 と同見出しの解説。年記なし/提供元目録 [1892?]。/2026-09-23:Internet Archiveの原典OCR本文確認。図版の参照範囲は各キャプションに記録。

出典確認:2026年9月23日。鑑賞・記述の手掛かりは、資料に基づく本辞典の編集上の助言です。

この項目のページへ

植物・幾何文様

オリーヴ枝

Olive / Olivier / Olea europaea

A HANDBOOK OF ORNAMENT · 原典図版

The Laurel, and the Olive:Meyer原典 図版27
The Laurel, and the Olive
原典のページ全体。複数の図例を含みます。本文の図版番号と各図の番号を照合してください。
Franz Sales Meyer, A Handbook of Ornament, Fourth American Edition(年記なし/目録 [1892?]), 図版27。University of California Libraries/Internet Archive。Public Domain。
原本で拡大する · 権利表示

細長い葉と実を付けるオリーヴを用いた装飾。平和を読む手掛かりの一つです。

見分け方・歴史・出典を読む

細長い葉と実を付けるオリーヴを用いた装飾。平和を読む手掛かりの一つです。

見分け方

葉は比較的細く、枝に小さな楕円形の実を伴うことがあります。枝を持つ人物、鳥、冠の形など、葉以外の構成も見ます。

意味と歴史

Meyerは月桂樹と並べて植物の姿を示し、アテナとの関係、競技の勝者への枝、平和の表象を紹介しています。同じ植物でも使用場面により意味が変わります。

鑑賞・記述の手掛かり

平和像を検討するなら、枝に加えて武器・火・豊穣の角なども記録します。銀器の細い刻線では実が省略されるため、植物名を保留する記述も有効です。

混同しやすい点

月桂樹とオリーヴは簡略化すると似ます。細長い葉だけで「平和の記念品」と決めないでください。

出典・参照箇所

  • Franz Sales Meyer, A Handbook of Ornament — The Laurel, and the Olive — 歴史的な装飾教育・図案集(古代作品そのものではない)/Fourth American Edition、図版 27–28 と同見出しの解説。年記なし/提供元目録 [1892?]。/2026-09-23:Internet Archiveの原典OCR本文確認。図版の参照範囲は各キャプションに記録。

出典確認:2026年9月23日。鑑賞・記述の手掛かりは、資料に基づく本辞典の編集上の助言です。

この項目のページへ

植物・幾何文様

葡萄文・葡萄唐草

Vine / Grapevine / Vigne / Weinlaub

A HANDBOOK OF ORNAMENT · 原典図版

The Vine:Meyer原典 図版30
The Vine
原典のページ全体。複数の図例を含みます。本文の図版番号と各図の番号を照合してください。
Franz Sales Meyer, A Handbook of Ornament, Fourth American Edition(年記なし/目録 [1892?]), 図版30。University of California Libraries/Internet Archive。Public Domain。
原本で拡大する · 権利表示

葡萄の葉・蔓・実房を組み合わせた植物文です。

見分け方・歴史・出典を読む

葡萄の葉・蔓・実房を組み合わせた植物文です。

見分け方

切れ込みのある葉、巻きひげ、粒が集まった実房を探します。枝が自然に伸びる図と、左右対称の渦巻きに整えた図を区別します。

意味と歴史

Meyerの図版29は植物の姿、30はローマの浮彫、ゴシック、ルネサンスの装飾を並べます。本文は古代のバッカスとの関係と、キリスト教美術における葡萄と穀物の解釈を分けています。

鑑賞・記述の手掛かり

酒器では器の用途、人物像、杖、蔦との組合せを確認します。教会用器物では銘文と他の宗教的主題を併せて読むと、解釈を絞れます。

混同しやすい点

葡萄だけでバッカスや聖餐の主題は確定しません。単なる季節の植物装飾として使われる可能性も残します。

出典・参照箇所

  • Franz Sales Meyer, A Handbook of Ornament — The Vine — 歴史的な装飾教育・図案集(古代作品そのものではない)/Fourth American Edition、図版 29–30 と同見出しの解説。年記なし/提供元目録 [1892?]。/2026-09-23:Internet Archiveの原典OCR本文確認。図版の参照範囲は各キャプションに記録。

出典確認:2026年9月23日。鑑賞・記述の手掛かりは、資料に基づく本辞典の編集上の助言です。

この項目のページへ

植物・幾何文様

蔦文

Ivy / Hedera / Lierre / Efeu

A HANDBOOK OF ORNAMENT · 原典図版

The Ivy:Meyer原典 図版32
The Ivy
原典のページ全体。複数の図例を含みます。本文の図版番号と各図の番号を照合してください。
Franz Sales Meyer, A Handbook of Ornament, Fourth American Edition(年記なし/目録 [1892?]), 図版32。University of California Libraries/Internet Archive。Public Domain。
原本で拡大する · 権利表示

蔦の葉とつるを使った植物文。葡萄とともにバッカスに関わる装飾にも現れます。

見分け方・歴史・出典を読む

蔦の葉とつるを使った植物文。葡萄とともにバッカスに関わる装飾にも現れます。

見分け方

裂けた葉だけでなく、切れ込みのない尖った葉もあります。葉の形が一種類とは限らない点が見分ける際の要点です。

意味と歴史

Meyer図版32は異なる葉形の植物図と古代器物・建築装飾を比較し、本文でバッカスの杖への巻き付き、古代の壺の装飾、友情の象徴という用法を述べます。

鑑賞・記述の手掛かり

葡萄の実房があるか、葉が杖に巻き付くか、単に器の口縁を巡るかを記述します。異なる葉形が同居していても、直ちに別植物の混植とは判断しません。

混同しやすい点

心形の葉をすべて蔦と呼ぶのは避けます。植物が判然としない場合は「心形葉の連続文」と形態を先に記述します。

出典・参照箇所

  • Franz Sales Meyer, A Handbook of Ornament — The Ivy — 歴史的な装飾教育・図案集(古代作品そのものではない)/Fourth American Edition、図版 32 と同見出しの解説。年記なし/提供元目録 [1892?]。/2026-09-23:Internet Archiveの原典OCR本文確認。図版の参照範囲は各キャプションに記録。

出典確認:2026年9月23日。鑑賞・記述の手掛かりは、資料に基づく本辞典の編集上の助言です。

この項目のページへ

植物・幾何文様

蓮華・ロータス文

Lotus / Lotus ornament / 蓮華文

A HANDBOOK OF ORNAMENT · 原典図版

The Lotus, the Papyrus, and the Palm:Meyer原典 図版31
The Lotus, the Papyrus, and the Palm
原典のページ全体。複数の図例を含みます。本文の図版番号と各図の番号を照合してください。
Franz Sales Meyer, A Handbook of Ornament, Fourth American Edition(年記なし/目録 [1892?]), 図版31。University of California Libraries/Internet Archive。Public Domain。
原本で拡大する · 権利表示

花弁や蕾を整えて配した水生植物の花文。エジプト風装飾を読む手掛かりになります。

見分け方・歴史・出典を読む

花弁や蕾を整えて配した水生植物の花文。エジプト風装飾を読む手掛かりになります。

見分け方

開いた花、閉じた蕾、柄の長さ、花を束ねる帯を見ます。扇形に開く花とパルメット状の葉を、名称だけで同一視しないことが大切です。

意味と歴史

Meyer図版31はロータス・パピルス・ヤシを一緒に扱い、本文で器物、壁画、柱頭・柱身への応用を説明しています。植物の姿と装飾への変形を比較できる原典です。

鑑賞・記述の手掛かり

植物の写生なのか、柱頭や縁取りのために整理された形なのかを分けて記述します。エジプト風の作品でも、他の持物や器形と合わせて地域・時代を検討します。

混同しやすい点

古い図案集のLotusという語や学名は現代の植物分類と一致しない場合があります。ハスとスイレンの種を図柄だけで確定しません。

出典・参照箇所

出典確認:2026年9月23日。鑑賞・記述の手掛かりは、資料に基づく本辞典の編集上の助言です。

この項目のページへ

植物・幾何文様

パピルス文

Papyrus / Cyperus papyrus

A HANDBOOK OF ORNAMENT · 原典図版

The Lotus, the Papyrus, and the Palm:Meyer原典 図版31
The Lotus, the Papyrus, and the Palm
原典のページ全体。複数の図例を含みます。本文の図版番号と各図の番号を照合してください。
Franz Sales Meyer, A Handbook of Ornament, Fourth American Edition(年記なし/目録 [1892?]), 図版31。University of California Libraries/Internet Archive。Public Domain。
原本で拡大する · 権利表示

パピルスの茎や花序をもとにした、束・傘状の植物装飾です。

見分け方・歴史・出典を読む

パピルスの茎や花序をもとにした、束・傘状の植物装飾です。

見分け方

長い茎の上に広がる部分と、束ねた茎のまとまりを観察します。蕾や花を幾何学的に整えるため、自然の姿と大きく違う例もあります。

意味と歴史

Meyerは図版31の2・3に植物の部分、4にエジプト壁画からの図案化されたロータスとパピルスを挙げます。本文では柱身を束ねた茎に見立てる構成にも触れています。

鑑賞・記述の手掛かり

花の輪郭だけでなく、茎・結束帯・台座との連続を追います。ロータス文と混在する構成では各部分を別々に記録します。

混同しやすい点

エジプト風文様の総称ではありません。ロータスとの区別が不確実なものを、パピルスと断言しないでください。

出典・参照箇所

出典確認:2026年9月23日。鑑賞・記述の手掛かりは、資料に基づく本辞典の編集上の助言です。

この項目のページへ

植物・幾何文様

ヤシの枝・パルム

Palm branch / Palme / Palm frond

A HANDBOOK OF ORNAMENT · 原典図版

The Lotus, the Papyrus, and the Palm:Meyer原典 図版31
The Lotus, the Papyrus, and the Palm
原典のページ全体。複数の図例を含みます。本文の図版番号と各図の番号を照合してください。
Franz Sales Meyer, A Handbook of Ornament, Fourth American Edition(年記なし/目録 [1892?]), 図版31。University of California Libraries/Internet Archive。Public Domain。
原本で拡大する · 権利表示

ヤシの葉や枝を用いた装飾・持物。扇状や羽状の葉が見られます。

見分け方・歴史・出典を読む

ヤシの葉や枝を用いた装飾・持物。扇状や羽状の葉が見られます。

見分け方

中央の軸の左右に細い葉が並ぶ型と、根元から扇状に広がる型を区別します。手に持つ一本の枝と、左右に配した装飾とは役割が異なります。

意味と歴史

Meyer図版31は羽状・扇状の葉を対比し、本文で凱旋・勝利、平和、墓碑への利用を説明します。これは同書が整理した象徴の範囲として参照します。

鑑賞・記述の手掛かり

人物の持物なら、冠、剣、他の人物、碑銘を併記します。枝が中央の銘板を囲む場合は、その記念内容が分かる文字を優先します。

混同しやすい点

パルメットという装飾形式と、自然のヤシの枝は同じものではありません。枝一本で人物名や宗教的身分は確定しません。

出典・参照箇所

出典確認:2026年9月23日。鑑賞・記述の手掛かりは、資料に基づく本辞典の編集上の助言です。

この項目のページへ

植物・幾何文様

麦穂・穀物文

Wheat / Corn / Ears of grain / Épis

A HANDBOOK OF ORNAMENT · 原典図版

The Corn, &c.:Meyer原典 図版33
The Corn, &c.
原典のページ全体。複数の図例を含みます。本文の図版番号と各図の番号を照合してください。
Franz Sales Meyer, A Handbook of Ornament, Fourth American Edition(年記なし/目録 [1892?]), 図版33。University of California Libraries/Internet Archive。Public Domain。
原本で拡大する · 権利表示

穀物の穂を束ねたり、他の植物と配したりする装飾です。

見分け方・歴史・出典を読む

穀物の穂を束ねたり、他の植物と配したりする装飾です。

見分け方

粒の付き方、芒の長さ、穂の垂れ方を比較します。Meyer図版33には燕麦・ライ麦・小麦・スペルト小麦・大麦の例が並びます。

意味と歴史

Meyerは農耕と装飾の関係を述べ、教会美術では葡萄と穀物を組み合わせた象徴解釈を紹介します。穀物の種類を比較する図版と、その意味の説明を分けて利用します。

鑑賞・記述の手掛かり

収穫の場面、豊穣の角、鎌、パン、葡萄などの併置を確認します。穂を束ねた結び方も、単独の植物図と収穫物の束を区別する手掛かりです。

混同しやすい点

英語のcornは文脈によって穀物一般を指します。この原典の見出しをすべてトウモロコシと訳さないでください。

出典・参照箇所

  • Franz Sales Meyer, A Handbook of Ornament — The Corn, &c. — 歴史的な装飾教育・図案集(古代作品そのものではない)/Fourth American Edition、図版 33 と同見出しの解説。年記なし/提供元目録 [1892?]。/2026-09-23:Internet Archiveの原典OCR本文確認。図版の参照範囲は各キャプションに記録。

出典確認:2026年9月23日。鑑賞・記述の手掛かりは、資料に基づく本辞典の編集上の助言です。

この項目のページへ

植物・幾何文様

ホップ文

Hop / Houblon / Humulus lupulus

A HANDBOOK OF ORNAMENT · 原典図版

The Hop, &c.:Meyer原典 図版34
The Hop, &c.
原典のページ全体。複数の図例を含みます。本文の図版番号と各図の番号を照合してください。
Franz Sales Meyer, A Handbook of Ornament, Fourth American Edition(年記なし/目録 [1892?]), 図版34。University of California Libraries/Internet Archive。Public Domain。
原本で拡大する · 権利表示

ホップの葉・つる・球花を用いた植物文です。

見分け方・歴史・出典を読む

ホップの葉・つる・球花を用いた植物文です。

見分け方

切れ込みのある葉と、鱗片が重なる小さな球花を探します。葡萄の粒状の実房とは形が異なります。

意味と歴史

Meyer図版34はホップとブリオニアを扱い、本文でホップと大麦をビール用の器や飲食店の装飾に用いる例を説明しています。原典の当時の工芸的な用途を知る資料です。

鑑賞・記述の手掛かり

酒器では麦穂との組合せや銘文を調べます。同じ図版に別植物も含まれるため、図全体をすべてホップと呼ばず、葉と実を個別に照合します。

混同しやすい点

球花だけで松かさ文と決めないこと、逆に葉の切れ込みだけでホップと断定しないことが必要です。

出典・参照箇所

  • Franz Sales Meyer, A Handbook of Ornament — The Hop, &c. — 歴史的な装飾教育・図案集(古代作品そのものではない)/Fourth American Edition、図版 34 と同見出しの解説。年記なし/提供元目録 [1892?]。/2026-09-23:Internet Archiveの原典OCR本文確認。図版の参照範囲は各キャプションに記録。

出典確認:2026年9月23日。鑑賞・記述の手掛かりは、資料に基づく本辞典の編集上の助言です。

この項目のページへ

神話・人物

グリフィン

Griffin / Griffon / Greif

A HANDBOOK OF ORNAMENT · 原典図版

The Griffin, and the Chimaera:Meyer原典 図版45
The Griffin, and the Chimaera
原典のページ全体。複数の図例を含みます。本文の図版番号と各図の番号を照合してください。
Franz Sales Meyer, A Handbook of Ornament, Fourth American Edition(年記なし/目録 [1892?]), 図版45。University of California Libraries/Internet Archive。Public Domain。
原本で拡大する · 権利表示

鷲の頭・翼と獅子の胴を組み合わせる幻想動物です。

見分け方・歴史・出典を読む

鷲の頭・翼と獅子の胴を組み合わせる幻想動物です。

見分け方

嘴、翼、四肢、尾を順に見ます。Meyerは前脚に獅子型と鷲型があると説明しており、脚だけで除外はできません。

意味と歴史

図版45・46には古代から後代の例が並びます。同書は燭台とともにフリーズへ配する構成や、座席を支える姿を挙げています。図案集は後代の参照方法を知る史料でもあります。

鑑賞・記述の手掛かり

対をなすか、中央の器・燭台に向くか、家具の支持部になるかを記録します。翼のある獅子との比較では、頭が獅子か鷲かを最初に確かめます。

混同しやすい点

幻想動物には混成型が多く、すべてをグリフィンに分類できません。紋章の所有者は周囲の盾や銘文を別に照合します。

出典・参照箇所

  • Franz Sales Meyer, A Handbook of Ornament — The Griffin, and the Chimaera — 歴史的な装飾教育・図案集(古代作品そのものではない)/Fourth American Edition、図版 45–46 と同見出しの解説。年記なし/提供元目録 [1892?]。/2026-09-23:Internet Archiveの原典OCR本文確認。図版の参照範囲は各キャプションに記録。

出典確認:2026年9月23日。鑑賞・記述の手掛かりは、資料に基づく本辞典の編集上の助言です。

この項目のページへ

象徴・主題

獅子頭・ライオンマスク

Lion head / Lion mask / Tête de lion

A HANDBOOK OF ORNAMENT · 原典図版

The Lion Head:Meyer原典 図版47
The Lion Head
原典のページ全体。複数の図例を含みます。本文の図版番号と各図の番号を照合してください。
Franz Sales Meyer, A Handbook of Ornament, Fourth American Edition(年記なし/目録 [1892?]), 図版47。University of California Libraries/Internet Archive。Public Domain。
原本で拡大する · 権利表示

獅子の頭部を正面または側面から表した装飾です。

見分け方・歴史・出典を読む

獅子の頭部を正面または側面から表した装飾です。

見分け方

たてがみ、丸い耳、鼻、口の形を見ます。口が輪をくわえる例、注ぎ口になる例、平たい飾りとなる例を分けます。

意味と歴史

Meyer図版47・48の解説は、頭部だけの獅子が水の出口、器の注口、扉の輪金具、純粋な装飾に広く使われることを述べます。意味に加えて機能を読む材料です。

鑑賞・記述の手掛かり

輪が実際に動く把手なのか、鋳造された飾りなのかを確かめます。頭部から胴や脚が伸びる支持像とは別に記述すると、器の構造が伝わります。

混同しやすい点

人面のマスカロンや豹頭と混同しやすい装飾です。摩耗した顔だけで動物種、王家、年代を決めないでください。

出典・参照箇所

  • Franz Sales Meyer, A Handbook of Ornament — The Lion Head — 歴史的な装飾教育・図案集(古代作品そのものではない)/Fourth American Edition、図版 47–48 と同見出しの解説。年記なし/提供元目録 [1892?]。/2026-09-23:Internet Archiveの原典OCR本文確認。図版の参照範囲は各キャプションに記録。

出典確認:2026年9月23日。鑑賞・記述の手掛かりは、資料に基づく本辞典の編集上の助言です。

この項目のページへ

象徴・主題

鷲の図像

Eagle / Aigle / Adler

A HANDBOOK OF ORNAMENT · 原典図版

The Eagle:Meyer原典 図版52
The Eagle
原典のページ全体。複数の図例を含みます。本文の図版番号と各図の番号を照合してください。
Franz Sales Meyer, A Handbook of Ornament, Fourth American Edition(年記なし/目録 [1892?]), 図版52。University of California Libraries/Internet Archive。Public Domain。
原本で拡大する · 権利表示

鷲を自然な姿または紋章的な姿に整えた図像です。

見分け方・歴史・出典を読む

鷲を自然な姿または紋章的な姿に整えた図像です。

見分け方

頭の数、翼の広げ方、脚の向き、爪の持物を記録します。自然な横向きの鳥と、左右対称に翼を広げた紋章的な姿を比較します。

意味と歴史

Meyer図版52–54は自然に近い姿、紋章的な姿、建築装飾を分け、本文ではゼウス、ローマの軍団、福音記者ヨハネなど異なる文脈を挙げます。

鑑賞・記述の手掛かり

雷霆、書物、冠、盾などを一緒に読みます。双頭の有無は有用ですが、所属や国家は盾の内容と時期をさらに照合します。

混同しやすい点

鷲は一つの国や人物に専属の記号ではありません。鷲の装飾だけからナポレオン関連品や帝室注文品とは判断できません。

出典・参照箇所

  • Franz Sales Meyer, A Handbook of Ornament — The Eagle — 歴史的な装飾教育・図案集(古代作品そのものではない)/Fourth American Edition、図版 52–54 と同見出しの解説。年記なし/提供元目録 [1892?]。/2026-09-23:Internet Archiveの原典OCR本文確認。図版の参照範囲は各キャプションに記録。

出典確認:2026年9月23日。鑑賞・記述の手掛かりは、資料に基づく本辞典の編集上の助言です。

この項目のページへ

象徴・主題

翼の装飾

Wing / Aile / Flügel

A HANDBOOK OF ORNAMENT · 原典図版

The Wing:Meyer原典 図版55
The Wing
原典のページ全体。複数の図例を含みます。本文の図版番号と各図の番号を照合してください。
Franz Sales Meyer, A Handbook of Ornament, Fourth American Edition(年記なし/目録 [1892?]), 図版55。University of California Libraries/Internet Archive。Public Domain。
原本で拡大する · 権利表示

鳥の翼を独立させたり、人・動物・道具へ加えたりする装飾です。

見分け方・歴史・出典を読む

鳥の翼を独立させたり、人・動物・道具へ加えたりする装飾です。

見分け方

羽毛の段、風切羽の並び、付け根を観察します。翼だけの図と、頭・胴・杖に接続した図を分けて読みます。

意味と歴史

Meyer図版55は自然の翼を示し、本文では天使、愛の童子、幻想動物、メルクリウスの杖など、翼の造形を応用する対象を列挙しています。

鑑賞・記述の手掛かり

何に翼が付いているかを先に確認します。頭だけの有翼童子、全身像、翼のある道具では、同じ羽の形でも主題が異なります。

混同しやすい点

翼があるという一点で天使とは限りません。宗教的な人物像と神話的な童子を、翼だけで分類しないでください。

出典・参照箇所

  • Franz Sales Meyer, A Handbook of Ornament — The Wing — 歴史的な装飾教育・図案集(古代作品そのものではない)/Fourth American Edition、図版 55 と同見出しの解説。年記なし/提供元目録 [1892?]。/2026-09-23:Internet Archiveの原典OCR本文確認。図版の参照範囲は各キャプションに記録。

出典確認:2026年9月23日。鑑賞・記述の手掛かりは、資料に基づく本辞典の編集上の助言です。

この項目のページへ

象徴・主題

ドルフィン文・装飾のイルカ

Dolphin / Dauphin / Delfin

A HANDBOOK OF ORNAMENT · 原典図版

The Dolphin:Meyer原典 図版56
The Dolphin
原典のページ全体。複数の図例を含みます。本文の図版番号と各図の番号を照合してください。
Franz Sales Meyer, A Handbook of Ornament, Fourth American Edition(年記なし/目録 [1892?]), 図版56。University of California Libraries/Internet Archive。Public Domain。
原本で拡大する · 権利表示

イルカを曲線的・幻想的に変形して表す装飾です。

見分け方・歴史・出典を読む

イルカを曲線的・幻想的に変形して表す装飾です。

見分け方

膨らんだ頭、巻き上がる尾、目立つ鰭を観察します。実際のイルカより魚に似た形、左右一対の構成もあります。

意味と歴史

Meyer図版56–58には古代の装飾、フランスの紋章、噴水やパネルへの応用が集められ、ネプトゥヌスなど海の主題との関係も説明されます。

鑑賞・記述の手掛かり

海神の三叉戟や海の一行があるか、注口や支持部として使われるかを分けて見ます。紋章としての用例は、盾の枠内にあるかも確認します。

混同しやすい点

イルカ文すべてがフランス王太子を指すわけではありません。装飾上の変形を動物学的な誤りとしてだけ評価しないことも大切です。

出典・参照箇所

  • Franz Sales Meyer, A Handbook of Ornament — The Dolphin — 歴史的な装飾教育・図案集(古代作品そのものではない)/Fourth American Edition、図版 56–58 と同見出しの解説。年記なし/提供元目録 [1892?]。/2026-09-23:Internet Archiveの原典OCR本文確認。図版の参照範囲は各キャプションに記録。

出典確認:2026年9月23日。鑑賞・記述の手掛かりは、資料に基づく本辞典の編集上の助言です。

この項目のページへ

象徴・主題

貝殻文・帆立貝

Shell / Scallop / Coquille

A HANDBOOK OF ORNAMENT · 原典図版

The Shell:Meyer原典 図版59
The Shell
原典のページ全体。複数の図例を含みます。本文の図版番号と各図の番号を照合してください。
Franz Sales Meyer, A Handbook of Ornament, Fourth American Edition(年記なし/目録 [1892?]), 図版59。University of California Libraries/Internet Archive。Public Domain。
原本で拡大する · 権利表示

二枚貝の放射状の筋や巻貝の形を用いる装飾です。

見分け方・歴史・出典を読む

二枚貝の放射状の筋や巻貝の形を用いる装飾です。

見分け方

帆立貝の扇形と放射する筋、巻貝の渦巻きを区別します。内面か外面か、貝が単独か周囲の曲線と融合しているかも見ます。

意味と歴史

Meyer図版59はオウムガイ、巻貝、帆立貝と装飾例を並べ、本文で貝を金属に据えた飲用器、壁龕の上部、水盤、背景装飾への利用を説明します。

鑑賞・記述の手掛かり

実物の貝を取り付けた器物と、貝を模した浮彫・絵付けを区別します。枠の曲線へ溶け込む場合は、ロカイユの項目と比較できます。

混同しやすい点

貝殻文はロココだけの特徴ではありません。対称的な貝の装飾をすべてロカイユと呼ばないでください。

出典・参照箇所

  • Franz Sales Meyer, A Handbook of Ornament — The Shell — 歴史的な装飾教育・図案集(古代作品そのものではない)/Fourth American Edition、図版 59 と同見出しの解説。年記なし/提供元目録 [1892?]。/2026-09-23:Internet Archiveの原典OCR本文確認。図版の参照範囲は各キャプションに記録。

出典確認:2026年9月23日。鑑賞・記述の手掛かりは、資料に基づく本辞典の編集上の助言です。

この項目のページへ

象徴・主題

蛇の図像・蛇形装飾

Serpent / Snake / Serpent ornament

A HANDBOOK OF ORNAMENT · 原典図版

The Serpent:Meyer原典 図版60
The Serpent
原典のページ全体。複数の図例を含みます。本文の図版番号と各図の番号を照合してください。
Franz Sales Meyer, A Handbook of Ornament, Fourth American Edition(年記なし/目録 [1892?]), 図版60。University of California Libraries/Internet Archive。Public Domain。
原本で拡大する · 権利表示

蛇の身体を持物、把手、腕輪、象徴などへ用いた表現です。

見分け方・歴史・出典を読む

蛇の身体を持物、把手、腕輪、象徴などへ用いた表現です。

見分け方

頭と尾をたどり、何匹いるか、杖に巻くか、輪を閉じるかを見ます。身体が細い帯に省略される例では、端部の頭が重要です。

意味と歴史

Meyer図版60と本文は、腕輪・器の把手、メルクリウスの二匹の蛇、アスクレピオスの一本の杖に巻く蛇、尾をくわえる輪を区別して説明します。

鑑賞・記述の手掛かり

蛇が使われる場所と、人物の持物・銘文を併記します。器物の形を作る蛇と、物語に参加する蛇では記述の重点が変わります。

混同しやすい点

蛇に一つの意味を当てはめることはできません。医療、永続、誘惑などの解釈は、蛇の数と周囲の構成で検討します。

出典・参照箇所

  • Franz Sales Meyer, A Handbook of Ornament — The Serpent — 歴史的な装飾教育・図案集(古代作品そのものではない)/Fourth American Edition、図版 60 と同見出しの解説。年記なし/提供元目録 [1892?]。/2026-09-23:Internet Archiveの原典OCR本文確認。図版の参照範囲は各キャプションに記録。

出典確認:2026年9月23日。鑑賞・記述の手掛かりは、資料に基づく本辞典の編集上の助言です。

この項目のページへ

象徴・主題

ウロボロス・尾をくわえる蛇

Ouroboros / Uroboros / Tail-biting serpent

A HANDBOOK OF ORNAMENT · 原典図版

The Serpent:Meyer原典 図版60
The Serpent
原典のページ全体。複数の図例を含みます。本文の図版番号と各図の番号を照合してください。
Franz Sales Meyer, A Handbook of Ornament, Fourth American Edition(年記なし/目録 [1892?]), 図版60。University of California Libraries/Internet Archive。Public Domain。
原本で拡大する · 権利表示

自分の尾を口に入れ、輪を作る蛇の図像です。

見分け方・歴史・出典を読む

自分の尾を口に入れ、輪を作る蛇の図像です。

見分け方

単なる輪ではなく、蛇の頭と尾が口元でつながっているかを確かめます。円の内側に人物・文字・紋章などがある場合は、それも記録します。

意味と歴史

Meyerは図版60の4を永遠の象徴として挙げ、本文では墓碑に用いる輪状の蛇を説明します。この用例は同図案集が伝える象徴解釈として参照できます。

鑑賞・記述の手掛かり

枠の形を作っている場合は、輪の内部の銘文や主題と合わせて読んでください。円形というだけでなく、尾をくわえる動作の確認が要点です。

混同しやすい点

全ての蛇の輪が錬金術を表すとは限りません。単純な円環や、二匹の蛇が絡む図とも区別します。

出典・参照箇所

  • Franz Sales Meyer, A Handbook of Ornament — The Serpent — 歴史的な装飾教育・図案集(古代作品そのものではない)/Fourth American Edition、図版 60 と同見出しの解説。年記なし/提供元目録 [1892?]。/2026-09-23:Internet Archiveの原典OCR本文確認。図版の参照範囲は各キャプションに記録。

出典確認:2026年9月23日。鑑賞・記述の手掛かりは、資料に基づく本辞典の編集上の助言です。

この項目のページへ

神話・人物

メドゥーサの頭・ゴルゴネイオン

Medusa / Gorgoneion / Méduse

A HANDBOOK OF ORNAMENT · 原典図版

The Medusa Head:Meyer原典 図版65
The Medusa Head
原典のページ全体。複数の図例を含みます。本文の図版番号と各図の番号を照合してください。
Franz Sales Meyer, A Handbook of Ornament, Fourth American Edition(年記なし/目録 [1892?]), 図版65。University of California Libraries/Internet Archive。Public Domain。
原本で拡大する · 権利表示

蛇の髪などを伴うゴルゴンの頭部を、独立した顔の装飾として表すものです。

見分け方・歴史・出典を読む

蛇の髪などを伴うゴルゴンの頭部を、独立した顔の装飾として表すものです。

見分け方

髪に混じる蛇、顎下で結ばれる蛇、小さな翼、正面向きの顔を探します。恐ろしい表情ばかりでなく整った顔の例もあります。

意味と歴史

Meyer図版65は器の中央や建築の装飾例を挙げます。本文にはペルセウスとアテナの盾への言及がありますが、作品ごとの作者・帰属は別の資料で確認する必要があります。

鑑賞・記述の手掛かり

盾、胸当て、皿の中心、扉の上など、置かれる位置を記録します。一般的な女性の顔やマスカロンと比べ、蛇の存在を確かめます。

混同しやすい点

顔の恐ろしさだけでは同定できません。同書の時代区分や作者への帰属は、そのまま最新の研究上の確定事項とは扱いません。

出典・参照箇所

  • Franz Sales Meyer, A Handbook of Ornament — The Medusa Head — 歴史的な装飾教育・図案集(古代作品そのものではない)/Fourth American Edition、図版 65 と同見出しの解説。年記なし/提供元目録 [1892?]。/2026-09-23:Internet Archiveの原典OCR本文確認。図版の参照範囲は各キャプションに記録。

出典確認:2026年9月23日。鑑賞・記述の手掛かりは、資料に基づく本辞典の編集上の助言です。

この項目のページへ

神話・人物

スフィンクス

Sphinx / Sphinge

A HANDBOOK OF ORNAMENT · 原典図版

The Sphinx, and the Centaur:Meyer原典 図版69
The Sphinx, and the Centaur
原典のページ全体。複数の図例を含みます。本文の図版番号と各図の番号を照合してください。
Franz Sales Meyer, A Handbook of Ornament, Fourth American Edition(年記なし/目録 [1892?]), 図版69。University of California Libraries/Internet Archive。Public Domain。
原本で拡大する · 権利表示

人の頭部・上半身と獅子の身体を組み合わせる幻想的な像です。

見分け方・歴史・出典を読む

人の頭部・上半身と獅子の身体を組み合わせる幻想的な像です。

見分け方

伏せるか座るか、翼があるか、頭飾りや胸部がどう作られるかを観察します。鷲の嘴を持つグリフィンとの区別は頭部が要点です。

意味と歴史

Meyer図版69はエジプトの例、古代の燭台部分、後代の暖炉用金具などを比較する図案集です。古代の像とその後の装飾的な再利用を同じものとして扱わずに読めます。

鑑賞・記述の手掛かり

対をなす支持像、脚部、暖炉の金具など、像が器物のどこに組み込まれるかを見ます。エジプト風という全体印象と、個々の特徴を分けて記述します。

混同しやすい点

Meyer本文の大スフィンクスの建造者や翼の起源に関する説は本辞典の確定情報として採用していません。図案の一致だけで考古資料とは判定できません。

出典・参照箇所

  • Franz Sales Meyer, A Handbook of Ornament — The Sphinx, and the Centaur — 歴史的な装飾教育・図案集(古代作品そのものではない)/Fourth American Edition、図版 69 と同見出しの解説。年記なし/提供元目録 [1892?]。/2026-09-23:Internet Archiveの原典OCR本文確認。図版の参照範囲は各キャプションに記録。

出典確認:2026年9月23日。鑑賞・記述の手掛かりは、資料に基づく本辞典の編集上の助言です。

この項目のページへ

神話・人物

ケンタウロス

Centaur / Centaure / Kentaur

A HANDBOOK OF ORNAMENT · 原典図版

The Sphinx, and the Centaur:Meyer原典 図版69
The Sphinx, and the Centaur
原典のページ全体。複数の図例を含みます。本文の図版番号と各図の番号を照合してください。
Franz Sales Meyer, A Handbook of Ornament, Fourth American Edition(年記なし/目録 [1892?]), 図版69。University of California Libraries/Internet Archive。Public Domain。
原本で拡大する · 権利表示

人間の上半身と馬の身体を組み合わせた神話上の存在です。

見分け方・歴史・出典を読む

人間の上半身と馬の身体を組み合わせた神話上の存在です。

見分け方

人の胴が馬の首にあたる場所へ接続し、馬の四肢を持つかを見ます。人物が馬に乗る場面、山羊の脚を持つパンとは構造が違います。

意味と歴史

Meyer図版69の6・7はポンペイの壁画に基づくケンタウロスとバッカスの一行を挙げます。本文は闘争の主題と、ディオニュソスに関わる穏やかな場面を区別します。

鑑賞・記述の手掛かり

武器、酒器、童子、伴う人物を記録します。戦う場面か、行列や戯れの場面かを分けると、半人半馬という形以上の説明になります。

混同しやすい点

半人半獣というだけでケンタウロスとは限りません。尾が魚の形になる海の幻想動物などとは区別します。

出典・参照箇所

  • Franz Sales Meyer, A Handbook of Ornament — The Sphinx, and the Centaur — 歴史的な装飾教育・図案集(古代作品そのものではない)/Fourth American Edition、図版 69 と同見出しの解説。年記なし/提供元目録 [1892?]。/2026-09-23:Internet Archiveの原典OCR本文確認。図版の参照範囲は各キャプションに記録。

出典確認:2026年9月23日。鑑賞・記述の手掛かりは、資料に基づく本辞典の編集上の助言です。

この項目のページへ

神話・人物

有翼童子の頭部

Cherub head / Winged angel head / Tête d’ange

A HANDBOOK OF ORNAMENT · 原典図版

Miscellaneous Heads / The Cherub Head, &c.:Meyer原典 図版70
Miscellaneous Heads / The Cherub Head, &c.
原典のページ全体。複数の図例を含みます。本文の図版番号と各図の番号を照合してください。
Franz Sales Meyer, A Handbook of Ornament, Fourth American Edition(年記なし/目録 [1892?]), 図版70。University of California Libraries/Internet Archive。Public Domain。
原本で拡大する · 権利表示

幼い顔に翼を添え、胴体を描かずに装飾とする型です。

見分け方・歴史・出典を読む

幼い顔に翼を添え、胴体を描かずに装飾とする型です。

見分け方

顔の直下・左右の翼、光輪、首や胴の有無を観察します。全身で動くプットとは、構成上は別の型です。

意味と歴史

Meyer図版70は翼を持つ童子の頭部、神々の横顔、頭蓋骨を同じ図版に載せます。本文では教会建築、墓碑、額縁や縁取りの中の有翼の頭を扱っています。

鑑賞・記述の手掛かり

宗教的な器物か世俗の装飾かを確かめ、周囲の聖人・銘文・他の童子と合わせて記述します。単独の顔の図版を全身の天使像として引用しないようにします。

混同しやすい点

Cherubという装飾上の呼称から、神学上の天使の階級まで自動的に決めることはできません。翼だけでクピドとも断定しません。

出典・参照箇所

出典確認:2026年9月23日。鑑賞・記述の手掛かりは、資料に基づく本辞典の編集上の助言です。

この項目のページへ

構成・装飾様式

仮面文

Mask / Masque / Theatre mask

A HANDBOOK OF ORNAMENT · 原典図版

The Mask:Meyer原典 図版61
The Mask
原典のページ全体。複数の図例を含みます。本文の図版番号と各図の番号を照合してください。
Franz Sales Meyer, A Handbook of Ornament, Fourth American Edition(年記なし/目録 [1892?]), 図版61。University of California Libraries/Internet Archive。Public Domain。
原本で拡大する · 権利表示

顔を覆う仮面や、仮面を思わせる顔を器物・建築に配する装飾です。

見分け方・歴史・出典を読む

顔を覆う仮面や、仮面を思わせる顔を器物・建築に配する装飾です。

見分け方

口や目の開口、顔の正面性、髪・髭・角などを見ます。写実的な肖像と、特徴を誇張した仮面の顔を比較します。

意味と歴史

Meyer図版61はバッカス、シレノス、器物の頭部や建築の顔を集め、本文で劇場の仮面から器物・壁画・建築へ応用する説明をしています。

鑑賞・記述の手掛かり

酒器やバッカスの主題との関連、把手の取り付け部分、縁の反復を確認します。仮面を一つずつ見るだけでなく、何種類の顔が並ぶかも記述します。

混同しやすい点

装飾の顔すべてが実際の演劇用仮面の複製ではありません。同書の仮面の語源・起源説は、ここでは確定説として採用しません。

出典・参照箇所

  • Franz Sales Meyer, A Handbook of Ornament — The Mask — 歴史的な装飾教育・図案集(古代作品そのものではない)/Fourth American Edition、図版 61 と同見出しの解説。年記なし/提供元目録 [1892?]。/2026-09-23:Internet Archiveの原典OCR本文確認。図版の参照範囲は各キャプションに記録。

出典確認:2026年9月23日。鑑賞・記述の手掛かりは、資料に基づく本辞典の編集上の助言です。

この項目のページへ

構成・装飾様式

マスカロン・怪面装飾

Mascaron / Grotesque mask / Grottesque mask

A HANDBOOK OF ORNAMENT · 原典図版

The Grottesque Mask:Meyer原典 図版62
The Grottesque Mask
原典のページ全体。複数の図例を含みます。本文の図版番号と各図の番号を照合してください。
Franz Sales Meyer, A Handbook of Ornament, Fourth American Edition(年記なし/目録 [1892?]), 図版62。University of California Libraries/Internet Archive。Public Domain。
原本で拡大する · 権利表示

人面を誇張し、植物や動物の特徴を混ぜることもある顔形の装飾です。

見分け方・歴史・出典を読む

人面を誇張し、植物や動物の特徴を混ぜることもある顔形の装飾です。

見分け方

開いた口、歪めた目鼻、葉に変わる髭、角や耳などを順に観察します。顔の周囲の葉まで一続きの意匠かどうかが要点です。

意味と歴史

Meyer図版62–64には建築だけでなく注口や錠前の座金の例も挙がります。本文は仮面と誇張された顔の境界が明確ではないことにも触れています。

鑑賞・記述の手掛かり

注口、取手、鍵穴、窓の要石など、装飾の顔が機能する位置を記録します。表情に加えて、植物への変化や左右対称性を見ると比較しやすくなります。

混同しやすい点

怪面だから特定の悪魔・神話人物だとは限りません。獅子頭やメドゥーサのように明確な特徴を持つものと比較して判断を保留します。

出典・参照箇所

  • Franz Sales Meyer, A Handbook of Ornament — The Grottesque Mask — 歴史的な装飾教育・図案集(古代作品そのものではない)/Fourth American Edition、図版 62–64 と同見出しの解説。年記なし/提供元目録 [1892?]。/2026-09-23:Internet Archiveの原典OCR本文確認。図版の参照範囲は各キャプションに記録。

出典確認:2026年9月23日。鑑賞・記述の手掛かりは、資料に基づく本辞典の編集上の助言です。

この項目のページへ

構成・装飾様式

リボン結び・リボン文

Ribbon / Bow / Ruban / Nœud

A HANDBOOK OF ORNAMENT · 原典図版

The Ribbon:Meyer原典 図版79
The Ribbon
原典のページ全体。複数の図例を含みます。本文の図版番号と各図の番号を照合してください。
Franz Sales Meyer, A Handbook of Ornament, Fourth American Edition(年記なし/目録 [1892?]), 図版79。University of California Libraries/Internet Archive。Public Domain。
原本で拡大する · 権利表示

結び目や垂れた端を持つ帯を、花綱・束・銘板などへ添える装飾です。

見分け方・歴史・出典を読む

結び目や垂れた端を持つ帯を、花綱・束・銘板などへ添える装飾です。

見分け方

結び目、輪、垂れた二本の端、表裏の折り返しを観察します。帯が何を束ねるか、単に空間を埋めるかも区別します。

意味と歴史

Meyer図版79は結び目、果実の束を結ぶリボン、布のフェストゥーンを並べます。本文は古代からルイ16世様式まで、帯の曲がり方と端の処理を比較しています。

鑑賞・記述の手掛かり

葉冠の根元や花綱の支持点を確認します。結び目から帯をたどると、対称に見える構成にもねじれや表裏の変化が見つかります。

混同しやすい点

リボン結びだけではルイ16世時代の製作と判定できません。後世の復古的装飾にも同じ形が使われます。

出典・参照箇所

  • Franz Sales Meyer, A Handbook of Ornament — The Ribbon — 歴史的な装飾教育・図案集(古代作品そのものではない)/Fourth American Edition、図版 79 と同見出しの解説。年記なし/提供元目録 [1892?]。/2026-09-23:Internet Archiveの原典OCR本文確認。図版の参照範囲は各キャプションに記録。

出典確認:2026年9月23日。鑑賞・記述の手掛かりは、資料に基づく本辞典の編集上の助言です。

この項目のページへ

構成・装飾様式

銘帯・巻物状の帯

Label / Scroll label / Bandrole / Banderole

A HANDBOOK OF ORNAMENT · 原典図版

The Ribbon, and the Label:Meyer原典 図版78
The Ribbon, and the Label
原典のページ全体。複数の図例を含みます。本文の図版番号と各図の番号を照合してください。
Franz Sales Meyer, A Handbook of Ornament, Fourth American Edition(年記なし/目録 [1892?]), 図版78。University of California Libraries/Internet Archive。Public Domain。
原本で拡大する · 権利表示

標語や文字を載せるために、帯や巻物のような形を曲げた装飾です。

見分け方・歴史・出典を読む

標語や文字を載せるために、帯や巻物のような形を曲げた装飾です。

見分け方

帯の重なり、裏返った部分、二股の端、文字を書く面を確かめます。植物のつるの渦巻きとは用途が異なります。

意味と歴史

Meyer図版78は印章、絵画、凱旋車、版画などの銘帯を集め、本文で標語を載せる帯と他の飾りを結ぶリボンを関連付けています。

鑑賞・記述の手掛かり

文字は帯の形と別に忠実に写し、読めない部分を推測で補いません。紋章と併置される場合も、所有者の同定には銘文と盾の両方を用います。

混同しやすい点

英語のscrollは渦巻き装飾も指します。銘文の帯、巻物、植物の巻きつるを文脈に応じて区別します。

出典・参照箇所

  • Franz Sales Meyer, A Handbook of Ornament — The Ribbon, and the Label — 歴史的な装飾教育・図案集(古代作品そのものではない)/Fourth American Edition、図版 78 と同見出しの解説。年記なし/提供元目録 [1892?]。/2026-09-23:Internet Archiveの原典OCR本文確認。図版の参照範囲は各キャプションに記録。

出典確認:2026年9月23日。鑑賞・記述の手掛かりは、資料に基づく本辞典の編集上の助言です。

この項目のページへ

植物・幾何文様

鎖文・チェーン帯

Chain band / Chain ornament

A HANDBOOK OF ORNAMENT · 原典図版

The Chain Band:Meyer原典 図版85
The Chain Band
原典のページ全体。複数の図例を含みます。本文の図版番号と各図の番号を照合してください。
Franz Sales Meyer, A Handbook of Ornament, Fourth American Edition(年記なし/目録 [1892?]), 図版85。University of California Libraries/Internet Archive。Public Domain。
原本で拡大する · 権利表示

円形・楕円形・菱形などの輪を連ねた帯状の装飾です。

見分け方・歴史・出典を読む

円形・楕円形・菱形などの輪を連ねた帯状の装飾です。

見分け方

一つずつ閉じた輪がつながるか、正面向きと側面向きの輪が交互に現れるかを見ます。輪の形と向きが反復の単位です。

意味と歴史

Meyer図版85の本文は、全ての輪を正面から示す型と、横向きの輪を挟む型を分けています。実物の鎖を平面・浮彫へ翻案する考え方を読めます。

鑑賞・記述の手掛かり

縁の一周を追い、角や継ぎ目で輪がどう処理されるかを観察します。実際に動く鎖部品と、表面に描かれた鎖文は別に記録します。

混同しやすい点

一本の帯が連続して交差する組紐文や、玉を連ねる連珠文とは区別します。線が二重というだけでは鎖文とはいえません。

出典・参照箇所

  • Franz Sales Meyer, A Handbook of Ornament — The Chain Band — 歴史的な装飾教育・図案集(古代作品そのものではない)/Fourth American Edition、図版 85 と同見出しの解説。年記なし/提供元目録 [1892?]。/2026-09-23:Internet Archiveの原典OCR本文確認。図版の参照範囲は各キャプションに記録。

出典確認:2026年9月23日。鑑賞・記述の手掛かりは、資料に基づく本辞典の編集上の助言です。

この項目のページへ

植物・幾何文様

組紐文・インターレース

Interlace / Interlacement / Entrelacs / Plait

A HANDBOOK OF ORNAMENT · 原典図版

The Interlacement Band:Meyer原典 図版86
The Interlacement Band
原典のページ全体。複数の図例を含みます。本文の図版番号と各図の番号を照合してください。
Franz Sales Meyer, A Handbook of Ornament, Fourth American Edition(年記なし/目録 [1892?]), 図版86。University of California Libraries/Internet Archive。Public Domain。
原本で拡大する · 権利表示

複数の帯が上と下を交互にくぐるように組み合わされた文様です。

見分け方・歴史・出典を読む

複数の帯が上と下を交互にくぐるように組み合わされた文様です。

見分け方

帯を一本ずつたどり、交点で上下が交替するか、端が閉じるか、何本で構成するかを見ます。陰影や色で交差を表す例もあります。

意味と歴史

Meyer図版86–90は古代、中世、金属工芸などの組紐を集めます。本文は反復可能な帯の構成と、平面の色分け・立体の溝による交差の表し方を説明しています。

鑑賞・記述の手掛かり

連続する縁取りと、中央に閉じた結び目を分けて記述します。ギヨシェ文との比較では、規則的な目状の空間が並ぶかを確かめます。

混同しやすい点

組紐があるだけでケルトや特定の地域の作と判断しません。広い地域・時代で使われる構成です。

出典・参照箇所

  • Franz Sales Meyer, A Handbook of Ornament — The Interlacement Band — 歴史的な装飾教育・図案集(古代作品そのものではない)/Fourth American Edition、図版 86–90 と同見出しの解説。年記なし/提供元目録 [1892?]。/2026-09-23:Internet Archiveの原典OCR本文確認。図版の参照範囲は各キャプションに記録。

出典確認:2026年9月23日。鑑賞・記述の手掛かりは、資料に基づく本辞典の編集上の助言です。

この項目のページへ

植物・幾何文様

連続渦巻き・波状渦巻文

Evolute-spiral band / Running scroll / Wave scroll

A HANDBOOK OF ORNAMENT · 原典図版

The Evolute-Spiral Band:Meyer原典 図版97
The Evolute-Spiral Band
原典のページ全体。複数の図例を含みます。本文の図版番号と各図の番号を照合してください。
Franz Sales Meyer, A Handbook of Ornament, Fourth American Edition(年記なし/目録 [1892?]), 図版97。University of California Libraries/Internet Archive。Public Domain。
原本で拡大する · 権利表示

同じ向きの渦が続く帯状文様。波が巻き返すように見える型です。

見分け方・歴史・出典を読む

同じ向きの渦が続く帯状文様。波が巻き返すように見える型です。

見分け方

渦の方向、巻きの中心、地と文様の境界を観察します。単に上下へうねる線と、内側へ巻き込む渦を分けます。

意味と歴史

Meyer図版97は器・板・建築などの縁取りを挙げ、角や中央の接続例も示します。同書は海の波という連想とは別に、幾何学的な構成として説明しています。

鑑賞・記述の手掛かり

角で反転するか、円形の器の周囲を同じ方向に回るかを追います。渦の間に葉や花を加えた例では、基本の線と付加された植物を分けて読みます。

混同しやすい点

波に似ることだけで海神の主題とはいえません。語の起源や文様の最初の出現は、この図案集だけでは確定しません。

出典・参照箇所

  • Franz Sales Meyer, A Handbook of Ornament — The Evolute-Spiral Band — 歴史的な装飾教育・図案集(古代作品そのものではない)/Fourth American Edition、図版 97 と同見出しの解説。年記なし/提供元目録 [1892?]。/2026-09-23:Internet Archiveの原典OCR本文確認。図版の参照範囲は各キャプションに記録。

出典確認:2026年9月23日。鑑賞・記述の手掛かりは、資料に基づく本辞典の編集上の助言です。

この項目のページへ

植物・幾何文様

蔓草文・ランソー

Rinceau / Foliated scroll / Undulate band

A HANDBOOK OF ORNAMENT · 原典図版

The Vertebrate Band, &c.:Meyer原典 図版93
The Vertebrate Band, &c.
原典のページ全体。複数の図例を含みます。本文の図版番号と各図の番号を照合してください。
Franz Sales Meyer, A Handbook of Ornament, Fourth American Edition(年記なし/目録 [1892?]), 図版93。University of California Libraries/Internet Archive。Public Domain。
原本で拡大する · 権利表示

茎が伸び、葉・花・実を伴ってうねる植物の連続装飾です。

見分け方・歴史・出典を読む

茎が伸び、葉・花・実を伴ってうねる植物の連続装飾です。

見分け方

主となる茎を探し、直線の軸に葉を配すか、茎そのものが波形に動くかを見ます。枝分かれや巻き込みが反復の調子を作ります。

意味と歴史

Meyer図版93–96は軸に沿う帯と波打つ帯を区別し、植物の種類や素材に応じた展開を比較します。葡萄など特定植物の表現と、人工的にまとめた葉の表現をともに扱います。

鑑賞・記述の手掛かり

葉の種類を当てる前に茎の流れを記述します。把手、縁、長方形の面など、装飾する場所によって植物がどう引き伸ばされるかを比較できます。

混同しやすい点

日本語の唐草は広い呼び名です。形が似るだけで東西の直接的な伝播や、一つの起源を主張しないでください。

出典・参照箇所

  • Franz Sales Meyer, A Handbook of Ornament — The Vertebrate Band, &c. — 歴史的な装飾教育・図案集(古代作品そのものではない)/Fourth American Edition、図版 93–96 と同見出しの解説。年記なし/提供元目録 [1892?]。/2026-09-23:Internet Archiveの原典OCR本文確認。図版の参照範囲は各キャプションに記録。

出典確認:2026年9月23日。鑑賞・記述の手掛かりは、資料に基づく本辞典の編集上の助言です。

この項目のページへ

植物・幾何文様

三葉形・トレフォイル

Trefoil / Trèfle / Dreipass

A HANDBOOK OF ORNAMENT · 原典図版

Gothic Tracery:Meyer原典 図版19
Gothic Tracery
原典のページ全体。複数の図例を含みます。本文の図版番号と各図の番号を照合してください。
Franz Sales Meyer, A Handbook of Ornament, Fourth American Edition(年記なし/目録 [1892?]), 図版19。University of California Libraries/Internet Archive。Public Domain。
原本で拡大する · 権利表示

三つの丸い葉状部分で構成する幾何学的な形です。

見分け方・歴史・出典を読む

三つの丸い葉状部分で構成する幾何学的な形です。

見分け方

三つの膨らみと、その間の尖った部分を数えます。実際の葉脈を描くクローバーの葉と、円弧を組み立てた輪郭を区別します。

意味と歴史

Meyer図版19の3・4は三葉形を含むトレーサリーを示します。本文では円弧による装飾を、窓・パネル・家具などへ応用する構成として扱います。

鑑賞・記述の手掛かり

透かしの穴の形なのか、浮彫の輪郭か、面を区切る枠なのかを記録します。周囲の尖頭形や他の多葉形との組合せも見ます。

混同しやすい点

三葉形だけでキリスト教の三位一体の表現や中世の制作とは断定しません。復古的な作品にも使われます。

出典・参照箇所

  • Franz Sales Meyer, A Handbook of Ornament — Gothic Tracery — 歴史的な装飾教育・図案集(古代作品そのものではない)/Fourth American Edition、図版 19 と同見出しの解説。年記なし/提供元目録 [1892?]。/2026-09-23:Internet Archiveの原典OCR本文確認。図版の参照範囲は各キャプションに記録。

出典確認:2026年9月23日。鑑賞・記述の手掛かりは、資料に基づく本辞典の編集上の助言です。

この項目のページへ

植物・幾何文様

四葉形・クアトレフォイル

Quatrefoil / Quatre-feuilles / Vierpass

A HANDBOOK OF ORNAMENT · 原典図版

Gothic Tracery:Meyer原典 図版19
Gothic Tracery
原典のページ全体。複数の図例を含みます。本文の図版番号と各図の番号を照合してください。
Franz Sales Meyer, A Handbook of Ornament, Fourth American Edition(年記なし/目録 [1892?]), 図版19。University of California Libraries/Internet Archive。Public Domain。
原本で拡大する · 権利表示

四つの葉状の膨らみを持つ輪郭・透かし・枠の形です。

見分け方・歴史・出典を読む

四つの葉状の膨らみを持つ輪郭・透かし・枠の形です。

見分け方

四方向の膨らみ、中央の空間、葉の間の尖りを見ます。四枚の花弁を描いた花文とは、枠や開口部としての働きが異なります。

意味と歴史

Meyerは図版19の2の中央を四葉形として示し、三葉形などと合わせて円弧による構成を説明します。植物の写生より、幾何学的な組立てを調べる原典です。

鑑賞・記述の手掛かり

器の透かしや家具のパネルでは、形の内側に何を置くかも記述します。正方形との接続、上下左右の向きによって見え方が変わります。

混同しやすい点

四葉の形だけで特定の宗派・工房・時代に結び付けないでください。花文、クローバー、枠の形式を区別します。

出典・参照箇所

  • Franz Sales Meyer, A Handbook of Ornament — Gothic Tracery — 歴史的な装飾教育・図案集(古代作品そのものではない)/Fourth American Edition、図版 19 と同見出しの解説。年記なし/提供元目録 [1892?]。/2026-09-23:Internet Archiveの原典OCR本文確認。図版の参照範囲は各キャプションに記録。

出典確認:2026年9月23日。鑑賞・記述の手掛かりは、資料に基づく本辞典の編集上の助言です。

この項目のページへ

植物・幾何文様

連珠文・パール帯

Pearl band / Beading / Perles

A HANDBOOK OF ORNAMENT · 原典図版

The Enrichment of the Bead Moulding:Meyer原典 図版98
The Enrichment of the Bead Moulding
原典のページ全体。複数の図例を含みます。本文の図版番号と各図の番号を照合してください。
Franz Sales Meyer, A Handbook of Ornament, Fourth American Edition(年記なし/目録 [1892?]), 図版98。University of California Libraries/Internet Archive。Public Domain。
原本で拡大する · 権利表示

丸い珠を一列に連ねた縁取りです。

見分け方・歴史・出典を読む

丸い珠を一列に連ねた縁取りです。

見分け方

珠が接するか間隔を置くか、糸状の線が見えるか、円盤や長い珠を挟むかを観察します。断面の丸みも比較の手掛かりです。

意味と歴史

Meyer図版98の本文は、丸い珠だけの簡単な列と、円盤・楕円体を交互に並べる型を区別します。古代の単純な例と、各要素をさらに飾る後代の例が並びます。

鑑賞・記述の手掛かり

皿の縁、銘板、額縁など、珠が囲む対象を記録します。ビード・アンド・リールとの比較では、珠以外の部品が周期的に入るかを確認します。

混同しやすい点

実際の真珠を使う装身具と、金属・陶磁器に作った珠状文様は別です。装飾名だけで素材を判断しないでください。

出典・参照箇所

出典確認:2026年9月23日。鑑賞・記述の手掛かりは、資料に基づく本辞典の編集上の助言です。

この項目のページへ

構成・装飾様式

房飾り・タッセル

Tassel / Gland / Quaste

A HANDBOOK OF ORNAMENT · 原典図版

The Tassel:Meyer原典 図版118
The Tassel
原典のページ全体。複数の図例を含みます。本文の図版番号と各図の番号を照合してください。
Franz Sales Meyer, A Handbook of Ornament, Fourth American Edition(年記なし/目録 [1892?]), 図版118。University of California Libraries/Internet Archive。Public Domain。
原本で拡大する · 権利表示

紐や布の端に束状の糸を垂らす飾り、およびその姿を他素材で表した装飾です。

見分け方・歴史・出典を読む

紐や布の端に束状の糸を垂らす飾り、およびその姿を他素材で表した装飾です。

見分け方

上部の結束・芯と、下に垂れる糸の束を分けて見ます。帯状に続くフリンジとは、ひとまとまりの房という構成が異なります。

意味と歴史

Meyer図版118は帯、旗、馬具、袋などに付く房を集め、本文で紐の端を飾る働きと芯・糸の構造を説明します。形だけでなく色も効果を作ると指摘しています。

鑑賞・記述の手掛かり

実物の繊維か、木彫・金属・絵付けによる表現かを確認します。房が何から垂れ、どの向きに重力を表すかを見ると装飾の構造が分かります。

混同しやすい点

房一つで軍の階級や儀礼上の地位は判定できません。具体的な制度の記号として読むには、その対象の別資料が必要です。

出典・参照箇所

  • Franz Sales Meyer, A Handbook of Ornament — The Tassel — 歴史的な装飾教育・図案集(古代作品そのものではない)/Fourth American Edition、図版 118 と同見出しの解説。年記なし/提供元目録 [1892?]。/2026-09-23:Internet Archiveの原典OCR本文確認。図版の参照範囲は各キャプションに記録。

出典確認:2026年9月23日。鑑賞・記述の手掛かりは、資料に基づく本辞典の編集上の助言です。

この項目のページへ

神話・人物

カリアティード・女人支持像

Caryatid / Cariatide / Karyatide

A HANDBOOK OF ORNAMENT · 原典図版

The Caryatid, and the Atlante:Meyer原典 図版149
The Caryatid, and the Atlante
原典のページ全体。複数の図例を含みます。本文の図版番号と各図の番号を照合してください。
Franz Sales Meyer, A Handbook of Ornament, Fourth American Edition(年記なし/目録 [1892?]), 図版149。University of California Libraries/Internet Archive。Public Domain。
原本で拡大する · 権利表示

女性の姿を柱や支持部として用いる装飾形式です。

見分け方・歴史・出典を読む

女性の姿を柱や支持部として用いる装飾形式です。

見分け方

頭上に受ける部分、身体の姿勢、足元の台座を見ます。全身の像だけでなく上半身と持送りを組み合わせた型もあります。

意味と歴史

Meyer図版149・150は女性・男性の支持像を比較し、壁に付く像や独立した像、部分像の用例を示します。古代の建築から後代の装飾への応用を学ぶための原典です。

鑑賞・記述の手掛かり

人物が何を支える形かを明示します。家具の角や器の脚であれば、構造的な支持と装飾上の見立てを区別して記述します。

混同しやすい点

女性像があるだけではカリアティードとはいえません。同書に引かれる地名と捕虜に関する由来の物語を、史実の確定情報としては扱いません。

出典・参照箇所

  • Franz Sales Meyer, A Handbook of Ornament — The Caryatid, and the Atlante — 歴史的な装飾教育・図案集(古代作品そのものではない)/Fourth American Edition、図版 149–150 と同見出しの解説。年記なし/提供元目録 [1892?]。/2026-09-23:Internet Archiveの原典OCR本文確認。図版の参照範囲は各キャプションに記録。

出典確認:2026年9月23日。鑑賞・記述の手掛かりは、資料に基づく本辞典の編集上の助言です。

この項目のページへ

神話・人物

アトラント・男人支持像

Atlante / Atlantes / Atlas / Telamon

A HANDBOOK OF ORNAMENT · 原典図版

The Caryatid, and the Atlante:Meyer原典 図版149
The Caryatid, and the Atlante
原典のページ全体。複数の図例を含みます。本文の図版番号と各図の番号を照合してください。
Franz Sales Meyer, A Handbook of Ornament, Fourth American Edition(年記なし/目録 [1892?]), 図版149。University of California Libraries/Internet Archive。Public Domain。
原本で拡大する · 権利表示

男性の身体を柱・持送りなどの支持部に用いる装飾形式です。

見分け方・歴史・出典を読む

男性の身体を柱・持送りなどの支持部に用いる装飾形式です。

見分け方

腕や肩、背で重さを受ける姿勢と、その上に載る部材を確認します。全身か上半身か、柱状の下半部に移るかも見ます。

意味と歴史

Meyer図版149・150の本文は男性の支持像をAtlantes、別称をTelamonsとし、天を支えるアトラスに関わる名称を説明しています。女性の支持像と並べて構造を比較できます。

鑑賞・記述の手掛かり

筋肉や表情だけでなく、どこから荷重を受けるように見えるかを記述します。対の像で左右の姿勢を変える構成にも注目できます。

混同しやすい点

装飾上の支持像をすべて神話のアトラス本人と同定するのは避けます。球体や他の持物がある場合はそれを別に検討します。

出典・参照箇所

  • Franz Sales Meyer, A Handbook of Ornament — The Caryatid, and the Atlante — 歴史的な装飾教育・図案集(古代作品そのものではない)/Fourth American Edition、図版 149–150 と同見出しの解説。年記なし/提供元目録 [1892?]。/2026-09-23:Internet Archiveの原典OCR本文確認。図版の参照範囲は各キャプションに記録。

出典確認:2026年9月23日。鑑賞・記述の手掛かりは、資料に基づく本辞典の編集上の助言です。

この項目のページへ

11th Avenue — 図像と文様から、西洋工芸の背景を探る。